嗚呼!原チャ三昧 (午後編) 日本海から帰還せよ



LEAD50でR162・周山街道を走破し、お腹もいっぱいでゴキゲンモードの僕は、福井県小浜市に到着。



ここから東へは日帰りツーリングの超定番で何度も走っていますので、今日は逆に西へ向いてみようと思い立ちました。
普段小浜から東に向くのは、僕が好んでいる琵琶湖岸を走るルートがあるからなんですね。


さて、ツーリングマップルを広げ、西向きのルートを確認。ひとまずR27を走り、
京都府舞鶴市の「とれとれセンター」という、いかにもウサン臭い名を掲げる観光客相手の魚市場へ行くことにしました。
名前はともかく、ここの海鮮丼がおいしいんですよね。ここに立ち寄るときは、高いけど奮発して海鮮丼を食べてます。


地図で追うと、福井県小浜市〜舞鶴市間は45km。原チャだと結構な距離に感じます。


とにかく、しゅっぱ〜つ!!
再び全開でR27を西へ西へ

走り始めて数km、舞鶴若狭道の東の起終点(2005年6月現在)・小浜西ICに到着です。

つい先日開通したばかりでピカピカです。
舞鶴若狭道は、舞鶴までほぼR27と平行に走っている自動車道
もちろん原チャは走れませんので、国道を走るわけですが。
写真を撮っていると、次々に高速へと車が入っていきます。ちょっとうらやましい、かな。


でも、この写真をよく見てください。
このR27、日曜の午後というのにほとんど車が走っていません

そうなのです。小浜〜舞鶴間の地域は海水浴のシーズンこそにぎわうのですが、
それ以外の季節はシケシケなのです。
おかげで僕が後続車に道を譲ったのはわずか1回だけ。
それも大型トラックが2台連なっているのを避けたのに過ぎません。



これ、いったい何のために造ったのでしょうか…これもやっぱりバブル時代の遺物なのか、

「私を当選させてくれた暁には、この地に○○を誘致」などとモノで釣ってる、
クラシックな考え方の政治家のしわざか。


前から言うてるやん、クラシックがカッコいいのは芸術だけやって。
ま、この場合どちらにしても、ムダなのには違いない。
R27・舞鶴若狭道、小浜西IC入口




途中、小学生時代に、毎年海水浴に来た福井県高浜町の和田浜海水浴場へ立ち寄り記念写真。

あの時宿泊した民宿も、その周辺の雰囲気も、当時と変わらず佇んでいました。


ただ、あの頃、高く見えた石垣が今は低く見えたり、
遠く見えた沖の島が近くに見えているのは、目線の高さの違いだけではないでしょうね。



砂浜にLEADを停め、踏みしめた砂浜は、あの頃と同じ感触で、
海から吹いてくる潮風は、あの頃と変わらない懐かしいにおいがしていました。



砂浜を歩いていた小学4年生くらいの男の子が、
すれ違いざまに「こんにちは」とあいさつ
をしていきました。
ちょっと驚きながらも「こんちは!」と返しました。


見知らぬ人にあいさつが出来るなんて、きっといい教育をうけてるんでしょう。
「知らない人に声を掛けられたら逃げなさい」と子供に教えている
都会の大人たちも見習ってほしいね。

あまりノスタルジックに浸ると、動けなくなっちゃいそうなので適当なところで現実に戻り、
再出発です。
子供の頃泳いだ和田浜




R27、やっぱり車が少ない。
天下の2桁国道がこんなに空いてていいのか?何かのワナではないのか?と不安になるほど車が少ないです。
普段渋滞する道ばかり走っているから、そう感じているだけなのかな。



何事もないまま、舞鶴市に入っちゃいました。
道路を独り占めにし、イケイケモードを解除することも無いまま(笑)。


ここは海上自衛隊で潤ってる街(嘘)。
ってことは無いですが、セーラー服を着た自衛官…もとい水兵さんが数人歩いていました。


水兵と言えば、真っ先に思い浮かぶのが、水兵リーベ僕の船…(懐)。
軍艦も停泊していました。しっかし全面的にグレーで陰気くさい。僕が色彩担当なら思いっきり派手なカラーリングにしてやるのに(笑)。



いつの間にか(笑)「とれとれセンター」到着



駐車場は、日曜の昼下がりも手伝って、満車。入りきれない車がそのへんに溢れています。
観光バスも多数停車していて、バスツアーの乗客がぞろぞろ歩いているので、安っぽい雰囲気が漂います。


数台のバイクが建物の脇に所在無げに停まっていましたので、僕もその横に停めました。
こういう施設にバイクの駐輪スペースが設えてないのは標準ですから…。
BMWのバイクやFJR1300(ヤマハのバイク)など大型車が並んでる横に停まってるLEADは、やっぱり浮いてます(涙)。

とれとれセンター外観 所在無げに停まっているバイク


予定通り海鮮丼が食べたい…のですが、名田庄で食べたソバが腹にたまったままでとても食べられません…て言うか、気分が悪い。
逆流しないやろうな(失礼)。
ここではトイレ休憩だけにして早々に出発です。



R27を南へ綾部市を経由して丹波町へ向かいます。
やっぱり空いていますわこの国道。僕を先頭に車の大名行列が起こったこともありましたが(もちろん道を譲りましたよ)。


と、草むらに怪しいシルバーのセドリックが隠れているのが見えました。
グンとスピードを落としてその横を通過すると、車内には青い服を着た男が2人。
ここまで来て捕まってたまるもんですかい!再び加速してミラー越しに様子を窺いましたが、セドリックは動く気配なし。
さすがLEAD。原チャには見えないかな(笑)。

道中、道の駅「和」で休憩。



やっぱりバイクの駐輪スペースがないので駐車場の縁石に沿って駐輪。
LEADを車のスペースに入れる勇気があれば…。
道の駅「和」


R27の南の終点、丹波町でR9と合流します。

4車線のR9を全開で車の流れに乗って走ってると、横をシルバーのセドリックが抜いていきました。
さっきの草むらにいたヤツがお帰りの様子です。2回も会うとは…。
って、おい!ここに超アウトロー原チャ乗りが無警戒で走ってるのに放っておいていいのかー??!


ここから京都までR9を一直線に走ればいいのですが、そうすると、僕の職場の前や毎日の通勤ルートを通らなくてはいけません。
せっかくのツーリングなのに、職場の前を通るなんて!断固反対!!
迂回決定!


丹波町から府道80→府道19→府道78を東へ
静かな田園地帯を無警戒モードで快走してますが、ツーリングカップルには抜かれる(涙)。
こっちは全開で走ってるのにそんなにあっさり抜かすなよ〜!
何を急いでるんや〜。

そして再びR162周山街道に戻ってきたのでした。
旧・京北町の中部から、行きしに走ったR162を逆に南へ。
夏至が近いため、青空が広がっていますが、時間的にツーリングしているバイクはほとんどいません。


贅沢なつくりの旧京北町役場で一休み。



影がだいぶん長くなっています。
前方の建物が旧京北町役場


行きには急な下り坂でブレーキかけまくりだった栗尾峠の坂道を登るも、全然スピードが伸びず、
急カーブも減速せずに普通に曲がれます(笑)。エンジンまたイってしまうんじゃないやろなぁ。



京都市内に戻ってきてR162→御池通へ。
と、横の道からシルバーのセドリックが御池通へ曲がってきて僕の前に入りました。


すぐにナンバーを見ました。見覚えのある「5●83」。
間違いなく、前に2回出会ったヤツです。

セドリックはR9か京都縦貫道を通って京都に帰ってきてるはず。
なんで遠回りをしてる原チャのおれと同着なんや????!!
どっかで「お客様」を捕獲していたのやろうか…。わからん。
その先で原チャのオネーちゃんを捕まえていました。


そんなか弱い人捕まえてるんやないよ!
大バカと3回もニアミスして取り逃して、ぷっ(笑)。


なんなわけで、19時頃に無事帰宅。原チャでの大冒険の走行距離は281kmに及びました。
正直、楽しかった。



よく走ったな〜という充実感で満たされていましたよ。
それもそのはず、僕の原チャツーリングの1日の走行記録で第2位になる距離を走ったんですからね。

だけど、距離=満足度、と比例はしませんよ。道中でもっと遊んでも良かったなとも思いましたし。
とにかく、お疲れLEAD!