ボッタクリ特定財源



税金


イヤ〜な響きですね。


僕たちが汗水流して働いた給料から巻き上げられる、所得税。

アイスクリーム1本お買い上げでも巻き上げられる、消費税。

自分の土地を持ってるというだけで巻き上げられる、固定資産税。

その地に住んでいるだけで巻き上げられる、住民税。

遺産を譲り受けるだけで巻き上げられる、相続税。

高額領収書に貼る切手のような物体で巻き上げられる、印紙税。

銭湯や温泉に入るだけで巻き上げられる、入湯税。

etc.etc.……


ほかにも意味不明な名目の税金はいっぱいいっぱいあります。
何でもかんでもゼイキンゼイキンゼイキン…キーッ!!(叫)
これ以上書くと血圧が上がりすぎて体中から血が噴き出しそうなのでやめておきます、ハイ。



はっきりいって、こんなもの出来ることなら1円たりとも払いたくないですよね。
毎年何十兆円も国民から巻き上げておいて、政治家や官僚の私利私欲のために使うなど
ロクでもないことをしでかしてくれてますもんね。


年度末に余りそうになったら要らんモンを買ってまでして予算を使い切るようなバカヤローは役所くらいやないか。
カネが余ったら来年の予算が減らされるからと無駄遣いしやがって。
翌年に繰り越したり節約したりの発想は出来ひんのかボケナス。


ホント、何の努力もせずに得たカネやから使い方も無頓着んや。
自分で稼いだ金やったらもっと大事に使うはずやからね。
おれの薄給から毎月大金を没収しておいて、たいして還元してもらってへんど。どういうつもりやねん!


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そういう税金。それでもってニポンという国家が一応なり立っています。
年間の国全体の
税収(歳入)は、およそ50兆円。
予算(歳出)は、およそ80兆円。

これでは30兆円も足りませんので、それを赤字国債という、将来を生きる国民から借金して補っています。
これは、法律で発行が禁止されているため、毎年特別法を制定して発行してます。

赤字国債(借金)の累積額は600兆円以上もあるんですよ。


かの白髪ライオンアイパー小泉元首相は「赤字国債を30兆円以下にしたぞ、どうだまいったか」と自慢していましたが、
↑を普通の生活に当てはめたら、

年収500万円の家庭(平均月収42万円)で、
年間支出が800万円
(月平均支出67万円)もあり、
毎月平均25万円発生する赤字分を消費者金融からキャッシング(なぜか無利息)し、
借金総額が6000万円もある計算
になります。


破産どころでは済まされへんやろ、こんな生活。
地獄の果てまで債権者が追いかけてくるど。


そういうことを僕たちの住む島国の自称エライ人は平気でやってるわけです。
アイパー小泉元首相の自慢話が全然自慢にならないのがわかるでしょ。
「美しい国」のオウム返し安倍元首相や厚顔無恥中川幹事長、郵政造反復党議員も
まとめて高額生保かけた上で(中略)身をもって少しでも国の借金返済に貢献しろ!




本題とまったく違うところに話が進んでしまった(笑)。


仕切りなおし!


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今回のお話は税金がテーマですが、
その中でもバイクや車を維持していく上で掛かってくる税金、何種類あるかご存知ですか?


なんと9種類もあります。


そのうち、自動車税、軽自動車税、消費税を除いた
6種類の税金は、
使い道がほかの税と違い道路整備に限定されています。
だからこれらを「道路特定財源」と呼ぶんです。


ニポンは道路整備が遅れているので、道路を使う人から税金を取って道路建設の財源を確保しようという趣旨(らしい)です。
どういった地域のどういう道路の整備が遅れているのか、教えていただけませんかねぇ


2006(平成18)年度の道路特定財源は、国と地方をあわせて5兆7750億円。膨大な金額ですよ。
では、道路特定財源の内訳を見てみましょう。

  税の種類 本来の税率 暫定税率
国の特定財源

3兆5429億円
揮発油税
2兆9573億円
ガソリン 1L あたり
24.3円
ガソリン 1L あたり
48.6円
自動車重量税
5712億円
重量 0.5t あたり
年2500円
重量 0.5t あたり
年6300円
石油ガス税
143億円
石油ガス 1kg あたり
17.5円
(暫定税率なし)
地方の特定財源

2兆2321億円
軽油取引税
1兆620億円
軽油 1L あたり
15円
軽油 1L あたり
32.1円
自動車取得税
4742億円
取得価格の3% 取得価格の5%
地方道路譲与税
3110億円
ガソリン 1L あたり
4.4円
ガソリン 1L あたり
5.2円
その他
3849億円
   


どれをとっても高いですよね。


ガソリンを例にとると、揮発油税+地方道路譲与税がかかり、
1Lあたりの税金は本来税率で28.7円、暫定税率で53.8円です。
ここへさらに消費税がかかることも忘れてはいけません。


自動車重量税を例にとると、我が家の1500cc の車「ゴミリオ」は1t 300kg ありますので、
車検ごとに支払う税額は、2年で本来なら1万5000円、暫定で3万7800円です。


けれども、全国の道路整備が進んで最近では道路予算が減る傾向にあります。
このままでは余った税金を使い切るために無駄な道路が造られかねません。
地方の高速道路とかが典型ですね。立派な4車線高速を造ってもガラガラとかね。
そこで節約とか残金を繰り越すとかって発想が(以下略)。


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何の前触れも無く、「本来の税率」と「暫定税率」が出てきましたが、

道路特定財源のうち5つの税金で
道路建設を急ぐという理由で、
1974年頃から本来の税率の2倍程度の暫定税率がかけられ
ています。
本来の税率など形だけです。


でも、道路整備が行き届き道路予算も減っているのに暫定の高い税率のままって、ふざけてると思いません?

一家に1台→一人1台と車が普及する

延べ走行距離も伸びる

ガソリン等の燃料の消費も伸びる

そのぶん税収が増え、儲かります
からね。


車社会になればなるほどウハウハと。
僕たち国民は、そういうところに興味を示さないから、
為政者の好き放題な「税収」という名のボッタクリ行為に気付かない
んです。



暴利をむさぼる高い税率でも自分たちが使う道路のためだと思えば少しは怒りが収まりそうなものですが、
バカ島国政府はその税収を道路整備以外に使えるようにしようとしています。


これが今問題になっている「道路特定財源の一般財源化」です。
先に述べたとおり、ニポン国はカネの使い方がド下手で借金まみれですので、
ひとことで言えば、余ってる道路特定財源でもって借金返済をしたい目論見です。


国民を愚弄すんのか?
余ってるなら暫定税率を解消するのが先やないのか?!

だいたい誰や、こんな自分勝手な愚策を打ち出す政治家を選んだのは?
郵政民営化、YES or NOなどという2者択一選挙で「YES」の与党に投票した国民の責任やで。
こんな選挙ではほかの事に白紙委任してるのと一緒ってことになぜ気付かなかったのか?!
前首相のワナにはまった結末がこれですわ。


驕りたかぶる与党に無条件で投票した人!次の選挙ではもう少し将来のことも考えて票を投じることやね。

ちなみに僕はどこの政党の支持もしないので、公平に考えた結果、「誰にも任せられない」の意思表示を投票しましたよ。



参考資料:朝日新聞2006年11月28日付朝刊