ローマ字追放運動
街中にある様々な公共物の名称表示などには
アルファベット(ローマ字)でルビが併記されているものが多々ありますね。
たとえば、地名などの漢字には当て字が使われたりして難読なことも少なくないです。
おかげで間違って読んで格好の悪い思いをしたこともしばしば。
そういうところにローマ字でルビが振ってあれば間違えずに読めるので、恥をかくことも減ります。
ですけど、ニホン人相手に読ませるのなら、ルビは平仮名か片仮名で用を成すでしょう。
それをわざわざローマ字にしてあるのは、外国人にも読めるようにとの配慮ですね。
最近の観光地の案内表示は、日本語と英語、中国語に韓国語の4ヶ国語表記がメジャーになっていますが、
ニホンを旅する外国人なら最低限英語(アルファべット)は分かるでしょう。
ですけど、道を歩いていると、
腑に落ちないアルファベットのルビの振りかたをしてあるのが目に付いてしまうのです。
前々から「おかしいやん、コレ」と思っていたそれは、
通り名の表記。
京都市内での例をずらっと並べてみました。
特定の地域名に集中している、って?
そりゃ、長〜い名称を多く持っている上京区をメインに撮影したんでね(笑)。
いかがでしょう。
日本語の文字通りにローマ字で 「〜dori」 とルビを振って、
外国人にこれが「通りの名前」を意味しているのが分かるのでしょうか。
日本語をそのままローマ字化して意味不明なものになっている例は他にもありますよ。
× Kitaoji koban (北大路交番)
× Shimogamo jinja (下鴨神社)
× Katsuragawa (桂川)
駅名は、Yamashina Station (山科駅)となぜか最初から英語表記されています。
書き方を統一せずゴチャゴチャにしたら外国人が混乱するやん。
そこで、やっとこさ国土交通省が表記の見直しに取りかかる動きを見せ始めました。
それもこれも、2020年に開催される(予定)の東京オリンピックで、外国人が今まで以上にニホンを訪れる(だろう)から、
しぶしぶ重い腰を上げたようで。
選ばれてなかったら、表記の意味が分からずうろたえる外国人は引き続き放っておかれたんやろうなぁ…。
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ちなみに、京都市内には以前から通り名を「〜dori」ではなく、「〜Ave.」にしているところはあるのですが…、
この書き方もなんか違和感を覚えるんですけど…。
参考資料:京都新聞 2013年9月28日付朝刊、11月30日付朝刊