ランナー・ファーストのはずが
僕の住む京都市内では、公道の走行が一時的に制限されることがあります。
その一つが、「ランナーの通行のため」。
駅伝発祥の地でもある京都市内では、
☆京都学生駅伝(12月)
☆全国高校駅伝(男女)(12月)
☆皇后杯・全国女子駅伝(1月)
☆大文字駅伝(2月)
☆京都マラソン(2月)
☆天皇杯・全国車いす駅伝(3月)
と、大小さまざまな駅伝・マラソン大会が開催されています。
季節が冬に集中しているのは、季節柄 走りやすいからです。
真夏の京都で走らせたら、暑すぎでランナーがバタバタ倒れるで〜(怖)。
それに伴い交通規制が行われます。
僕も市民ランナーとして、今は無き「京都シティハーフマラソン」で市内の公道を走ったことが数度ありまして。
車道の主役である車を締め出し、ランナーが「走るために走る」のは、
言葉にしがたい興奮や高揚感に包まれます。
まぁ、そう思っているのはランナーと、それに理解のある方くらいでして、
大会のたびに交通規制がかかり、忌々しく思っている方も少なくはないでしょう。
実際、1万人以上が走る「京都マラソン」なんて、
コースの終盤は公道が6時間近く通行できなくなるんですから、沿道の住民はたまったもんじゃないです。
京都マラソンの日は、どこにも出かけられへん、と該当する地域にお住いの先輩が言ってました。
大規模なマラソン大会はTVやネットで中継されますので、画面越しに観戦されてる方も多いでしょう。
僕は沿道に繰り出す派ですので、
映像には映らない、通行を妨げられた人たちの鬱積したものが大会運営サイドにぶつけられているシーンも幾度となく目の当たりにしています。
そして、こういうことが起こっちゃうんです。
このシーンは、NHKのTV中継でモロに流れました。
僕もあとからニュース映像で観ましたけど、
ホンマにランナーが間一髪で車を避けていて、肝をつぶしたやろうなぁと思いました。
この車の運転手は、後に「警察官現場指示違反」で5万円の罰金刑になりました。
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全国高校駅伝は長年やってる大会ですし、市民なら興味があろうが無かろうが開催を知ってると思うんですよね。
沿道に交通規制のお知らせの捨て看板がいっぱい立ちますやん。
かつて僕も、某・市民マラソン大会で走っていて、自分の目前でいきなり車にコースを横切られた経験があります。
後ろから自転車に音もなく抜かれたこともあります。
そうしたくなる気持ちは分かります。でも、それがどれだけ危険な行為か、今一度考えてほしいです。
きちんと関係機関の許可を取って道路を使わせてもらっている以上、ランナーに罪はありません。
だから、どうかここはひとつ おおらかな気持ちで大会運営に協力してもらえれば嬉しいなと、
市民ランナーの一人として意見させてくださいな。
記事引用:京都新聞WEB 2021年1月14日配信記事