可視光線透過率20%



バイクに乗るときに必要なアイテムと言えば、ヘルメット(以下「メット」)ですよね。
必ず被っていると思います。なんといっても頭を守ってくれる大切なものですから。



以前、バイク用のメットには

「フルフェイス」
「ジェットヘル」
「半キャップ」

の大きく3種類があると書きました。
その中で今回、フルフェイスとジェットヘルについてる シールドについて取り上げてみたいと思います。



シールドは、雨風や小石、虫などから視界を守ってくれる、その名のとおり「盾」です。


僕も何度もシールドに助けられた経験があります。
通勤用のメットのシールドは身を呈してついたキズだらけ。カッコよく言えば勲章。


シールドは消耗品ですし、キズがついたものは さっさと取り替えたほうがいいんですけどね。
3000円ほどで買えますし。
レーサーなどは常に最高の視界を得るために、シールドに薄いフィルムを貼り、それをとっかえひっかえしてます。
1秒を争うレース中に、のん気にシールド交換などやってられませんもんねぇ。



暑ければシールドを開ければ自然の風も受けられます。
そういうときに限って虫が飛び込んできたりするんですよね。世の中うまくいきません。

経験者語る。うううう(涙)。



寒いときは、吐息でシールドが曇りますし、雨のときはさらにシールドがぬれて視界不良にもなります。
それも車用のワックスやガラス用の曇り止めを塗っておけば、かなり防げます。

ま、プラスチック製品に金属やガラス用のコーティング剤を塗布することに是非はあるでしょうが、
僕は構わないと思って堂々と使用してます。



今日、朝方の通勤時は気温がマイナスで、帰りがけは3℃しかなく、
半キャップで原チャに乗って通勤していた後輩が、
顔が寒い、フルフェイスを買わなきゃ」
フルフェイスの僕を羨ましそうに見ていました。


横にいた彼と同期の、フルフェイスを被って原チャ通勤してる子(2人とも僕より年上なんですけど(^^ゞ) )も、
「やっぱり(寒いときは)フルフェイスやで」と言っていました。


“半キャッパー”の本音やね。ホラホラ、そこの半キャップのキミもヤセガマンしてないで。
たったシールド1枚の差でこんなにも快適さが変わるんやで〜。




さて、ここからが本題です。
シールドにはさまざまな種類・濃さのものがあります。左から、クリア、スモーク、ダークスモーク



シールドの濃さにより、ヘルメット上部の色の違いが出ています↓

完全な透明の「クリア」から
軽く色の入った「ライトスモーク」 画像なし(^^;)
やや色の濃い「スモーク」
かなり濃い「ダークスモーク」
外側からは鏡のように反射する
マジックミラー状の「ミラーシールド」
持ってませんm(_ _)m


大別すると、この5種類に分かれます。



僕の愛用は、一番濃いダークスモークです。
外から見ると、本当に真っ黒ですので、ホンマに見えてるんかいな?って感じを受けますが、意外や意外、ちゃんと見えてます。
昼間は。


ところで、車はフロントガラスと運転席・助手席側のウィンドーは
可視光線透過率70%以上
でなければならないと定められています。
ただし、フロントガラス上部20%の部分は、透過率の制限がありません。

そこにヒョウ柄のフィルムを貼って車検を受けてるHPもありました。
↑車検場の検査官が「こんなんOKやったっけ?」って困ってたやないか(笑)。



と、なると、バイクのフロントガラスに当たるシールドに、
可視光線透過率がわずか
20%のダークスモークシールドをつけるのは問題はないのか?
の疑問がわきます。


これ、問題ないそうです。
販売する際の標準装備のシールドが可視光線透過率70%以上であればいいそうです。
70%とは、スモークシールドの透過率です。


きっと、カンタンにシールドが付け替えできるから規制が甘いのかもしれませんね。


車のフロンガラスも状況に応じて付け替えが出来れば面白いのに。
いや、独り言です(笑)。



ちなみに、車も視界確保のための「70%」であって、前述の3ヶ所以外は透過率の制限がありません。
後部ウィンドーに中が見えないくらい真っ黒のフィルムを貼ってもOKです。


トラックなどのことを考えると納得がいきますよね。
どんな乗り物でも、この3ヶ所のウィンドーは必ずありますから。


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と言うか、ダークスモークシールドが規制されると、僕なんぞは大変困ったことになるんですけど。


ダークスモークシールドは、西日をまともに食らってもまぶしくありません。
外からメットを被っている人の顔も全く見えませんので、グッと引き締まって見えます。カッコいい。


誰かと視線が合って恥ずかしい思いをすることもありません。
僕のように普段からあっちこっちをキョロキョロしてる不審者にはおあつらえ向きです。
ムカつく車にメンチ切っても(あ、「メンチ」は「ガン付ける」ことです)全くバレません(笑)。


逆に、相手に自分の表情が見えてないと言うことは、顔による意思表示は通じないと言うことです。
目は口ほどにものを言う、っていいますよね。アイコンタクトがいるときは、素直にシールドを上げて顔をさらしましょう。


ただ、夜になると濃いゆえに見えにくくなるので、シールドを開けるかクリアシールドに付け替える必要があります。
夜にわざわざシールド交換するのが面倒くさいので、交換しないでシールドを開けて走ってると、
光に引き寄せられたガが目の前に飛び込んできて…うわ〜〜!!
ヤなことを思い出してしまった(涙涙)。


それがヤだというなら、グラサンを活用しましょう。
クリアシールド+グラサンが一番使い勝手がよく、かつ安上がりかと思います。
フルフェイスにはあまり似合いませんが(笑)。


メガネをかけてスモークシールドを開けておく手もありますね。
近眼で無い方なら、伊達メガネとかで目に物が直に入るのを防げます。

→の写真の、白いバイクにお乗りの方々も、結構グラサンかけてるのが多いです。
他の同業者の方々でグラサンかけて仕事してるのん、いないでしょ。

公安なのに、不良バイク乗りに見える(笑)。


僕がダークスモークを愛用してる本当のわけは、
コンタクトを使用してるからなんです。


コンタクト使用者なら分かってくれますよね?ズレた時のあの痛み。たったそれだけのことなのに。
ズレた痛さで泣きながら走ってること多数。カッコいいバイク乗りがそんなミジメな姿をさらすわけにはいきません。
それを見事に隠してくれるのがダークスモークシールド。
何物にも代えがたい存在です。



で、先ほどの白いバイクにお乗りに方々の場合は、威圧感を与えようと虚勢を張ってるつもりなのでしょうか。


いや、違うな。顔に自信が無いから隠してるんじゃないの?(笑)