サイドカー




今回はちょっと変わったバイクの仲間を紹介しようと思います。

早速写真をご覧に入れましょう。

↑前から ↑横から ↑後ろから



バイクに乗らない方でも知ってるだろう、サイドカーと呼ばれるものです。
車検証などには「側車付きオートバイ」と記される、れっきとした二輪車です。


法的な定義としては、

直進状態において、同一直線上にある2個の車輪及び
その側方に配置された1個の車輪を備えた自動車。


となっています。


二輪車ですので、バイクの免許で運転でき、ヘルメットの着用義務もあります。税金や保険も当然バイク扱いです。

ちなみに、普通のバイクは、車検証などには単に「オートバイ」と記されています。


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ところで、どうして普通のバイクのことを「単車」と言うのでしょうか?


昔のバイクと言えばサイドカーがついているのが普通だったそうです。
そこからサイドカーを外し、単独で走るバイクという意味で「単車」と呼ぶといいます。


今では「単車」が大多数ですよね。だって、2輪のほうが走りやすいですもん。


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「単車」は体を傾け重心を移動するだけで簡単に曲がれます。ハンドルを切ることはほとんど無いでしょう。


でも、サイドカーで曲がる場合は話は別です。


バイクの左側にサイドカーが付いているため、左にバイクを傾けることはできません。
右に傾けるとサイドカーが浮き上がりそうです。


結局、車のようにハンドルを切って
なおかつ曲がりたい方向に体を傾け重心移動してやらないと曲がりません。


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「単車」のようにすり抜けは出来ません。

幅があるため、街中の駐輪場に停めることも出来ません。


ただし、高速道路車検証に記載された人数だけ乗せて走ることが出来ます。


このようにサイドカーの操作車体の形状が非対称のために、普通のバイクのようにはいかず
かなりの技量がいる
感じです。

僕も乗ったことがありませんので、どのくらい難しいか表現できません。
それでも乗りたいというのは、よっぽど好きなんでしょうね。


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ベースとなるバイクも、↑の写真はBMWですし、
ほかにはゴールドウィングやハーレーなどの大型バイクが大半です。
乗ってる方も、定年退職をした初老の方を多く見かけます。夫婦で乗ったりとか。


20代や30代でサイドカーを所有してるやつなんて見たことありません。


それだけ値段が高くつくし、かつ道楽性が強いってことです。


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どんなバイクにでも改造してサイドカーを付けても構わないのです。


ただし、ベースのバイクが250cc超だと、陸運局で改造申請をして重量税も新たに払わなくてはいけません。
車検の無い250cc未満でも、お住まいの市区町村役場で構造変更届を出す必要があります。



※原付2種のバイクをサイドカーに改造した場合、
幅が1300mm未満なら軽二輪、1300mm以上だと小型二輪
 となり、
高速道路などの自動車専用道が走行可能になります。小型二輪登録の場合は車検も必要になりますので注意。





単にバイクにサイドカーを付けて公道を走った場合には、整備不良などになり、即刻元に戻さなくてはいけなくなります。



極論ですが原付にサイドカーを付けてもOKです。
ただし、原付の定員は1人ですので、
サイドカーに人を乗せて運転することはできません。
意味ないど(笑)。



僕もサイドカーを所有する日が来るのかなぁ。
そのためには、サイドカーが似合う歳までバイクに乗っていられる健康な体を維持したいものですね。