冬季限定道路活用方法




2019〜2020年にかけての冬は、過去に例を見ないほどの暖冬でした。

例年豪雪に見舞われる雪国ですら積雪が少なく、ほとんど積もらなかったところもあったほどです。



京都市街でも年に2〜3回は数センチの積雪があるものですが、
この時に限っては積雪1センチがたった1度あっただけ。


車も冬仕様にと、冬が始まる頃にスタッドレスタイヤに履き替えたのに、全く出番なし
タイヤの溝を減らしただけでした orz



ウィンタースポーツとしてスキーを嗜む僕は、山にすらマトモに積雪がないことが何よりも不満でした。
豊富な積雪が自慢のはずの信越地方ですら積雪不足でスキー場が開場できない/出来ても一部のコースだけ…なんて有様。



1シーズンに1度は必ずスキー場へ足を運ぶ僕。
このままではボウズになってしまう!と焦っていた折、たった1度だけ奇跡的な降雪に恵まれまして。
その直後に、滋賀県内の某スキー場へ車飛ばして行きましたよ。
人工雪ではなく、天然雪の感触を踏みしめながら(ザラメのように荒かったですけど、文句は言うまい)滑り倒しました。



そんなスキー場のゲレンデは山を切り開いたりして造られ、緩斜面から崖のような急斜面まであります。



そのなかで、特徴的なコースが、上級者向けのコースを迂回するように作られた初心者向けのコース


スキー場のリフトは、原則として登りしか乗車できないんです。
下りは自力で滑って降りるしか方法はありません。まぁ、そのためのリフトですし(笑)。



ですので、初心者がうっかり山頂に近いコースへ行くリフトに乗り込んでしまうと面倒なんです。
山頂近くは急斜面が多いからです。




↑こんな感じ。下り勾配25%ではありません。25°です。



それを回避するために、スキー場によっては初心者でも滑って降りられるよう、緩斜面の迂回路が作られているんですね。




ゲレンデって、スキーヤーやスノーボーダーが広々と自由に滑りますので、そこそこの幅があるのですが、
迂回路だけは妙に狭く、カーブがやたらとあるんです。



おまけに傾斜がたいへん緩く、速度が十分に出なかったり、
場所によっては平坦になったりして滑ることすらできず、足でモガいて前進することも。

なんでこんなコースがあんねん。いくら初心者向けとは言っても板が滑らないほどの超緩斜面では意味がないやん。



そのコースの正体のヒントが、こんな形で雪面に現れるのです。













下り坂の一方通行なのに、わざわざ進入禁止の標識やカーブミラーって必要?
落石よりも雪崩注意のほうがいいのでは?

いえいえ、これらはスキーヤーやスノーボーダーのためのものではありません。



…実は、林道をそのまま滑走コースにしているんです。
そりゃ、カーブも多いし、狭いし傾斜も緩いわなぁ。




同じスキー場の春の景色がコチラ(おんたけ2240スキー場 公式インスタグラムより)









たとえば、道路で勾配10%だと結構な傾斜の坂道ですが、角度にすると5.7度。
ゲレンデの初心者コースでも10〜15度くらいあることを考えると、
林道程度の坂道ではスキーで滑るには緩すぎるのです。



それにしても、標識って見かけよりサイズが大きいんですね〜。
そして、これだけ標識などが埋もれてしまう、積雪の多さにも驚かされますね。




撮影協力:おんたけ2240スキー場(長野県木曽郡王滝村)
https://ontake2240.jp/