日本の高速道路の始まり




あらゆる歴史上のできごとには始まりがあり、それを記念日や記念碑などとして後世まで大切にしています。

たとえば貴方が生まれた日。「誕生日」として、他の日とは違う一日ですよね。




では、日本の道路網の大動脈、高速道路
これはどこから始まったのでしょう。







ここです。








僕の地元・京都市山科区から、です。小野小学校の北側ですね。
この場所から建設が始まりました。



1964(昭和39)年の東京オリンピックに向けて建設されたもののひとつで、
名神高速の栗東IC〜尼崎IC間が1963(昭和38)年に開通。ニホン初の高速道路となりました。



それまでは、車が100km/h巡行する道路がなかったため、
先行して完成した山科区の区間にて、車が走行に耐えられるかどうかなど
様々な走行実験が行われた
そうです。


大きく掲げられている説明書きを写真に収めましたので、ご覧ください。





(↑画像をクリック/タップすると、新しいタブ/ウィンドウで大きな画像(3264×1632ピクセル、914kB)が表示されます)



山科区は今や人口13万ほどを有する都市ですけど、
生粋の山科区民の父親いわく、

「当時の山科は田畑ばっかりで、道路は東西に旧国道(三条通)と南北に『ゴルフ道』と呼ばれた小道があり、
家はポツンポツンとある程度だった」
そうで、
後に名神となる、「旧国鉄・東海道線の線路跡の土手だけが残っていた」とも話していました。


そんな田舎を最新の道路が貫くのはシュールな光景だったでしょうね。




今や高速は全国各地へと延び、総延長は9204.8km(2019(平成31)年3月末現在)。
そんな高規格道路の始まりが わが地元にあることは、ちょっとした誇りです。