ハンドメイド停止線
小物でも大物でも、一から何かを作り上げられる技術を持ってる人を尊敬します。
いわゆるお手製…ハンドメイドですね。
日曜大工が趣味の父親もそのうちの一人です。
ここに棚が欲しいんやけど…と言ったら板を買ってきて作ってくれますし、
家の裏手が道路から丸見えだと言ったら、
コンクリートブロックとセメントを買ってきて、ブロック塀も積み上げましたし、
枕に合う枕カバーが欲しいと言ったら、ミシンで布を縫い合わせて作ってくれます。
大工仕事だけでなく、補修するのも得意で、
股の部分が破けたジーンズを当て布をして直してくれますし、
欠けた上等のお皿を接着剤で器用に引っ付けて元通りにしてますし、
折れてしまった100均のハンガーも針金で上手に繋いで直してます(笑)。
それら手先の器用さは、セミプロで十分通用すると感心させられます。手前味噌ではなくて。
それを仕事にしていれば人生がさぞかし充実したことでしょうが、
本人はいたって普通のサラリーマンを勤め上げました。
曰く、これらはあくまでも趣味であり、お金を貰っても第三者の為のものを作るのは本意ではない、と。
つくづく宝の持ち腐れと思います。
おれが腕に覚えあるなら、副業にして稼ぐのになぁ(笑)。
父親の自慢はこのくらいにして本題に入りましょう。
これだけ長い前フリをしたのは、このコラムが当然ハンドメイドにかかわる内容だからです。
それも道路に。
いつものように手抜きして、新聞記事を読んでもらいましょうかね。
事故が起こってからでは遅いという気持ちはわかりますけど、
せめて証拠隠滅が図れるよう、教員らしく白のチョークを使うべきだったでしょうね(笑)。
僕かって近所の交差点に停止線を引きたいですわ。あ、僕もバレんように蝋石(ろうせき)で引きますから(笑)。
記事引用:京都新聞 2019年4月19日付朝刊