すり抜けする者、渋滞を制す
空いている幹線道路でクルマにあっさり抜かれ、抜き返せないときほど「原チャ」を憎らしく思うことはありません。
クルマにケツを捲くられて…たまりませんよね。
でも、ガタイが小さいが故に、優位に立てることがあります。
僕、毎朝それの恩恵を受けてます。
すり抜け。
通勤ルートになってる三条通の京都市中心部方面(西行き)は、毎朝慢性的な渋滞が起こります。
何度かクルマで通勤しましたけど、恐ろしく時間がかかり、時間が読めません。
遅刻するんやないかと焦ったことも。
そんなクルマがノロノロ走っている左側・路肩を、バイクならするする走り抜けられます。
イライラしている(だろう)クルマ通勤者の横を走る快感!
バイク乗りをやっていて良かったな〜と至福の一時を味わえます。
「すり抜け」によって、いつもと同じ時間に家を出て、クルマで行くと40〜50分はかかる道のりを、
LEADで行っても、25分で走れるんですよ。
バイクの機動力の素晴らしさに完全にほだされてしまってます。
渋滞に巻き込まれてまでクルマにこだわって通勤するなんてこと、考えられませんね。
そのせいで、未だクルマで出かけても、渋滞の名所などがわかんなくって、見事に渋滞の中に突っ込んで泣く事もしばしば(笑)。
初めてすり抜けをしたのは「相棒」で、でした。
コイツ、レーサー系のバイクなので、ハンドルの切れ角が小さく、車長も2mもあるので、すり抜けは苦手です。
クルマの間を縫って走るなんて、無茶な注文です。
横のクルマに当たらへんように走るのに神経使いましたよ。今でも神経使いますけどね。
でも、原付ならできる。
短い車長に、自転車並みのハンドルの切れ角。
さらにスクーターやビジネスバイクなら、クラッチ操作もいらないし、微速前進もオマカセ。
まさに鬼に金棒。
でも、クルマに乗るようになって、逆の立場にたつと、
チョロチョロとすり抜けをする彼等が怖く感じるようになりました。
前のクルマとの間隔を詰めようとしたら、バイクが割り込んでくるし、
左に曲がろうとしたら、その目の前を横切るし、わずかな隙間でも抜けようと躍起になるし…。
車が左に寄り過ぎて、横を通れないと分かったら、歩道だって堂々と走る。
左折巻き込みをしそうになったことも何度か。
こんなんで原チャにぶつかっても、クルマが悪くなる。
更に後のこと。
大型車の路上教習で、運転していた6トン車の横を走り抜けていった原チャのオバちゃんは、僕の視界にわずかしか入らず、
ちょっとしたハンドル操作で殺人犯になるかもと、悪寒が走りました。
バイク乗りの僕は、何て自己中な事をしてるんやろうって、その時感じました。
ガタイが小さいということは、逆にいうと、目立たないということ。
気をつけなければ、ね。
帰りはいいけど、行きしは時間との勝負。だから、すり抜けは、止められない、止まらない〜♪
反省。