ワンメーター客大歓迎に方針転換したん?




タクシーってよく乗りますか?



僕がチビッコだったころ、母親の実家からタクシーで自宅まで帰ることがよくありました。
当時の運賃はタクシー会社に選らずほぼ同じでした。
小型車で初乗り2kmまで420円で、540mごとに80円の加算運賃だったと記憶しています。


いろいろな数字を追いかけるのが大好きな少年でしたので、
今でも当時のメーターの料金が上がるタイミングも覚えていますよ。
初乗り420円から500円に上がるのが、あの辺で、580円にあがるのがあの辺で…。


自宅に着くときに980円が多かったのですが、たまにメーターの加減で1060円になって腹が立った覚えもあります。
僕が払ったわけではないのに(笑)。距離にして6kmほどと思います。




時は流れ、
いまは規制緩和によりある程度の幅を持たせて料金設定が可能で、京都市の一般的なタクシーだとこんなところでしょう。

初乗り1700mまで590円+324mごとに80円の加算運賃

タクシー会社によっては
・5000円を超えた額は半額
・深夜割増なし

なんてのもあります(2017年現在)。



いま、同じ距離をタクシーに乗ったら1500円は超えてしまうと思います。

物価の上昇とのバランスが取れてへんやんと思いましたが、
当時150円だった市バスの運賃が現在230円になっていることを考えると、そうでもないか…と納得しそうになったり。

いやいやいやいや、「物価の優等生」の卵に笑われるわ。


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公共交通機関で通勤した先日の朝のこと。

乗っていた地下鉄が信号トラブルで到着が遅れてしまい、接続するバスに乗り損ねてしまったんです。
30分後の次のバスだと遅刻スレスレで到着できますが、それだと仕事の準備があわただしくなるので、
同じ地下鉄に乗っていた同僚とタクシーで行くことにしました。
時間をお金で買ったと思って。


そしたら、メーターの上がるのが速いこと!
道が空いていることもあって、料金がカシャカシャ上がっていく!
距離からして1000円でおさまると踏んでいたのに、軽く超えてしまった orz

少し前を先輩の車が走っていたので、信号待ちで先輩の車に乗り換えたろかいと思いましたよ。
でも、こういうときに限って信号に引っかからない… orz
朝っぱらから憂うつなスタートとなりましたわ…。




そんなタクシー、2017(平成29)年1月30日から
東京23区内の多くのタクシーの料金が一斉に変わりました。
それまでの初乗り730円程度だったのが、初乗り410円に改められたのです。


メチャメチャな値下げやん!


…と思った貴方は甘い。

初乗りの距離が2kmから1052m変わったのですよ。それにしても中途半端な距離やなぁ。
1052mまで410円+237mごとに80円の加算運賃体型です。





初乗りを安くして近距離でも気軽にタクシーを使ってもらおうという魂胆だそうです。



去年東京に遊びに行ったとき、終電を逃したら宿泊先までタクシーで行ったらエエかと思いましたけど、
初乗り730円に引いてしまい、運賃を掌の上でざっと計算して更に青ざめて、
終電に間に合うように行動した覚えがあります(汗)。



新料金体系は、近距離なら複数人で乗ったら割り勘すれば安いし
運賃ケチって大荷物を抱えつつ汗かいて歩いていた人も乗ってくれるでしょう。



タクシーってかつては終電で寝込んでしまい乗り過ごしたような長距離客ファーストで、
ワンメーターの客なんて平気で乗車拒否してた
やん(怒)。

お高くとまっていたら生きていけないことに気付いたか首都東京のタクシーも(笑)。




ニュースによると、初日から客足は上々のようで、「ちょい乗りタクシー」は成功しているようです。

ただし、運賃加算を280m/90円から237m/80円へとこっそり5%値上げしているため、
距離を乗ってしまうと逆に以前より割高になってしまいます。






ちなみに、京都市のタクシーは、丁寧を通り越して慇懃な接客で有名な●Kタクシーが
415m/80円
と他社よりかなり安いため、好んで乗っておられる方も少なくありません。
ただし…ただし……、ここから先は僕には書けない…(((( ;゚д゚)))



ニュース映像:2017年1月30日放送 NHK「ニュースウォッチ9」より