「消えない」信号機




停電って経験したことありますか。



京都市でだと、今年(2018年)直撃した台風21号の影響で、僕の職場周辺では長時間の停電になり、
同僚の家では、給湯器が動かない、冷凍食品が解凍した、超節水型のトイレの水が流れない、
玄関の電子ロックがかからない、夕方には家の中が真っ暗
になった…ところもありました。

この同僚の家ではガスがつかえたので、料理だけは出来たそうですが、
オール電化の家だといきなりジ・エンドですやん(汗)。



北海道では震度7の地震の影響で全域停電(ブラックアウト)が起こり、
家電製品だけではなく携帯電話の基地局も停電し、携帯が使えなくなるなど悲劇が起こっていました。


このときほど、何気なく過ごせている快適な生活は、電気があってこそ成り立っているのやなぁと感じさせられたことはありません。



そんな電気、僕たちの交通社会にも大いに使われています。

そう、信号機です。



停電すると信号機も消えてしまい、警察官が交差点に立ち
ニンジン棒を振って手信号により交通整理する光景があちこちで見られるようになります。



北海道での地震では、ピーク時には1273人の警察官が交通整理に従事していたそうです。ご苦労様です。

でも、大きな交差点の真ん中に立つなんて、いつ車が突っ込んでくるか分からんし、怖いでしょうね〜。
命懸けでしょうね〜。


けれど、警察官が配置されていない交差点では交通事故が何件も起こり、負傷者も多数出ていますので、
やっぱり職責で命懸けてもらいましょうか((;゚Д゚)




ちなみに、信号機に非常用電源を搭載し、停電時でも点灯する「消えない信号機」なんてものが存在します。

その整備状況が新聞に出でてましたのでお見せしますね。






全然あらへんやん orz


信号機を新規で設置すると500万円かかるそうですが、
非常用電源装置をつけると、150万〜260万円ほどかさむそうです。
保守点検費用も通常よりかさむそうです。
見た目以上におカネがかかるもんなんですね。



非常用電源装置の写真の提供を受けましたのでご紹介します。
提供してくださったのは長野県の銀次さんです。ありがとうございます。



↑右側のボックスは信号機の制御装置です。



このようにコストがかさむため、「消えない信号機」はこの10年間で2倍に増えたものの、
全国でも整備率はたったの4.6%

都市部の交通は信号機なしでは成り立ちませんし、一瞬でも停電しちゃうと困るのですが、
万が一のためにお金を投じて、いつも安全を確保して欲しいですね。


それにしても、各都道府県の信号機の数の傾向は 面積や人口、都会化具合など、統計のどの尺度にも属さず、興味深いですね。




記事引用:毎日新聞 2018年10月12日付夕刊