信号待ち中の癒し販売




旅行や出張などで新幹線に乗った時の楽しみは、車内販売



静かな車内を アテンダントの女性が商品満載のワゴンを狭い通路で巧みに操り
「コーヒーにお弁当、サンドイッチはいかがですか」と乗客の邪魔にならないようなボリュームの声でさりげなく通っていく。



不思議と手を上げて彼女を呼び止め買ってしまうのは、そのテクニックの合わせ技の賜物なんでしょうね。

景色を楽しみながら淹れたてのコーヒー片手にくつろぐなんて、ちょっとした贅沢ですやん。



そんな車内販売も、列車のスピードアップによる乗車時間の短縮に伴い、姿を消していってます。
加えてコロナ禍で乗客が減り、山陽新幹線でも車内販売を取りやめてますもんね。
時代の移ろいとはいえ、風情がなくなるのはちょっと寂しいな。


------


ひるがえって、海外ではこんなところでも販売をしているというニュースが流れてきました。

横長の縦書き長文で失礼。







売り子が歩きながら販売するのは車内ではなく、車外

渋滞に巻き込まれてイライラしている車の人たちに販売するってのは、商魂たくましく、したたかやなぁと。
生きていくために必死なんでしょうけど、そこで「癒し」を売るのが売り子たちの実情と正反対なのが複雑な気持ちになります。

もっと売れて、渋滞と彼女たちに安らぎがおとずれますように。




記事引用:京都新聞 2021年7月15日付夕刊