幹線道路の下のダンジョン




日課でランニングをしています。

ランニング中は、赤信号などで停まらされると走るテンポが乱され体も冷えますので、
出来るだけ停まらず走り続けたいんですよね。


停まらず走れるランニングコースだと河川敷などが定番ですが、近所にそういうベターな道がないので、
住宅地を走ることになります。


同じところを周回するように走るのは飽きちゃうので、どんどん遠くへと足を伸ばしていき…、
そのときに困ることがあります。

どこかで幹線道路を渡らなくてはならない

横断歩道のあるところまで回り道をするにしても、そういうときに限って赤信号が長く続き、
足が完全に止まってしまう
んです。それは避けたい。

そこで登場するのがコチラです。



地下道



交通量の多い幹線道路では、横断者のために赤信号で停めてしまうと車の流れが悪くなってしまいますので、
歩行者や自転車は地下の道へといざなわれ、幹線道路をくぐるシステムです。
おかげで僕は足を止めることなく走り続けられ、階段の昇り降りで足も鍛えられる、と(笑)。




ここでは、地元・京都市の地下道をご紹介します。

歩道の脇にたたずむ、地下へといざなう入口。







ファミコン版のドラクエのダンジョン入口みたいな無機的な造り。

参考にドラクエ II の洞窟の入口の画像も下に置いておきます。僕らの年代やと、このシーンがトラウマの人も少なくないやろなぁ ( ・∀・)





どうです?雰囲気似てません?(笑)

最近 地下道の出入り口の色を塗り直したため まだマシなほうで、
退色したものだと廃墟と間違えそうです(笑)。



全然関係ない話ですが、ダンジョン(dungeon)って洞窟とか迷宮みたいなイメージがありますけど、
実際の意味は地下牢です。

洞窟は cave ですし、迷宮は labyrinth ですよ。
間違った英語の意味を教え込んでしまった典型例ですね(笑)。



あ、地下道に話を戻しますわ(汗)。



入口の幅は1m半ほど(狭)。







ここから下を覗いただけで、8割の人は降りる気が失せるであろう陰気臭さ

赤外線センサーが人を感知していないときは消灯しているため薄暗く、地下に降りた先が見えないので、
降りた瞬間、陰に潜んでいる強そうなモンスターに襲われそうではないか。ワーン コワイヨー 。゚(゚´Д`゚)゚。

ま、現実世界ではヤンキー(死語)のたまり場になってそうな(笑)。



階段の段自体の奥行きも短く、26cmの靴を履く足の小さな僕ですら
段の一番奥まで足を突っ込んでも踵がそこそこハミ出ますし、階段の傾斜もキツいので歩きにくいです。



では降りてみましょう。ダッダッダッダッ(降)。
手すりを持たんとホンマに足を踏み外すわ。


(↑この写真は上りで撮りました(謝))



道路の下にやって来ました。よかった、誰もいないわ(笑)。まず一安心。





しかし、そこに広がっていたのは、歩行者がすれ違える程度の幅の狭さに、低い天井
照明が十分に点り壁の色が白なのに、閉所恐怖症の僕は嫌な気分になります。


歩けたらそれで十分やろ〜とでも言いたげな、雑な造りです。


そして地上へは、また足を踏み外しそうな急な階段を上がります。ダッダッダッダッ(駆)。
脱出したら逃げるようにしてその場を去ります(笑)。




陸橋は全国的にだいたい同じような体裁になっているのに対して、
地下道はお国柄が強く出る造りとなっていますね。



今回ご紹介した京都市の地下道、僕が生まれる前から存在していたようで設計が古く、
階段、幅、高さ…全てにおいて最低レベルです。



当時の設計者(京都市)って、利用者に対する配慮に頭が回らなかったんですかねぇ。
「作ったらそれでOK」なのが形になってますもん。
これやったらドラクエのダンジョンのほうがマシかも知れん(笑)。
できるなら作り直してほしいわ。



ご紹介した地下道は、ランニングの際 頻繁にお世話になりますが、出来ることなら通りたくないですよ。
実際、ここを歩いてる人なんて、ほぼ見たことないですもん。



ちなみに、平成時代に出来た地下道は階段が緩やかで、エレベーターも併設。
幅も十分にあり、曲がり角にはミラーも設置されていて、広くて明るくて安心して歩けますのでご安心を〜。