三点式・抗菌仕様




ニホン人って潔癖なのかなぁと思うことがあります。

不特定多数の人が触れるようなもの…例えば、ドアノブとか、階段の手すりとか。
そこにある漢字4文字が目に入るのです。



「抗菌仕様」



かつてはこんなこと言わなかったはずなのに、いつからこういうのに神経質になったんやろうと思い返すと、
多分、1996年に猛威を振るった、病原性大腸菌 O−157(おー・いちごーなな)が原因かな、と。


感染力が強く、それまで考えられなかった「接触感染」がキーワードとなり、
以後、やたらと 菌の繁殖を抑える「抗菌」を言うようになったと記憶しています。

それにしても、ボールペンやコンセントのコードまで抗菌仕様とか、過剰じゃないの?




そして、今なお変異しながら勢力を広げている新型コロナウイルスが、「抗ウイルス」という言葉を作り出してしまいました。


O−157の時以上に目に見えないものに対して神経質になり、どこもかしこも除菌だの消毒だの…。
お出かけしても目に入るのは除菌スプレー。エタノールがバカ売れですやん(苦笑)。


肌が弱い僕は、手指の消毒をし過ぎて手が荒れてしまい、ステロイドの塗り薬の世話になってますわ orz どうしてくれんねん (゚Д゚#)



そして、神経質の高まりはこんなところにまで及んだのです。







まさかのシートベルトまで抗菌仕様に。
まぁ、確かにタクシーのシートベルトは不特定多数の人が締めますが、そのベルトが接触するのは、皮膚ではなくでしょ。
そこまで気にする必要あるのかなぁ。



僕の職場の軽トラは汗っかきの子がよく乗るので、シートベルトがすごい臭いを放っています Σ(・ё・;)
なので、その車だけ除菌スプレーが備え付けられ、芳香剤が何個も置かれていますわ (;´д`) トホホ…



記事引用:京都新聞 2022年6月10日付朝刊