バーチャルAピラー
車を運転していてドキッとすることが増えました。
前や周囲をしっかり見て、誰もいないこと確認したのに、いきなり視界に人が現れた!!
この人はどこから現れたんや??!ワープしてきたんか??!!
それが何度か続き、自分の目が信用できなくなりまして。
曲がるときや、狭い道での走行は神経質なほどに周囲をキョロキョロしています。
仕事柄、そういう道をよく走りますので、仕事のあとは余計にくたびれてしまうんです。
いきなり人が現れるだなんて、怪奇現象…?
いやいや、そんなことはありません。原因はこれです。
車体のフロントガラスとフロントドアの間にある、Aピラーです。
ピラーとは屋根を支える支柱のことで、Aピラー以外には、
フロントドアと後部ドアの間のBピラー(センターピラー)、
後部ドアとリアガラスの間のCピラーがあります。
ピラーは車の剛性を高めるため、モデルチェンジするたびに太くなっています。
そのため、ピラーの部分が巨大な死角になってしまい、
近中距離にいる人などがそこにスッポリ隠れてしまうんですね。
で、車や人が移動することで、ピラーの死角から歩行者が突然現れ、運転者が驚く、と。
昔の車はピラーが細かったので、死角になりにくかったのですが、
いまの車の太くなったピラーだと、結構な量の周囲の視的情報を隠してしまいます。
僕が狭い道でビクビクするのは加齢などによる視覚の衰えではなく、車のせいなのです。
そこで、Aピラーにあわせたモニターをはめ込んで、死角になっている景色を映し出す仕組みが
開発されているそうです。
もしそれが一般車両向けに実用化できたら、
前方視界がフロントガラスからフロンドドアへと一続きに、映画館の最前列でスクリーンを観るようにワイドに広がることになります。
それこそ夢のようですやん。おれ買うわ(笑)。
出来たら、Aピラーが無くても屋根が支えられれば最高やのになぁ〜。
参考記事:「Responce」 https://response.jp/article/2018/10/26/315480.html