CB400SF-SPECUと共に 2005.3.7・晴れ
3月7日12時過ぎに那覇空港に到着し、幼なじみ「高(仮名)」と再会した僕たちは
早速、那覇のメインストリート、国際通りから商店街・平和通りへと足を運びます。
そのなかの食堂へ。
メニューは沖縄料理オンリーかと思っていたのですが、普通にトンカツとかハンバーグなどもあり、
いつもと変わらぬ食事もとることも出来ます。思い込みって怖いねぇ。
でも、せっかくここまで来て普段と同じものを食べるのはもったいないのです。
迷わず ゴーヤチャンプルを頼みました。
ゴーヤはニガウリという瓜の一種で、チャンプルとは炒め物の意です。
沖縄料理の定番中の定番で、僕の一番のお気に入りの料理。
もちろんおいしかったです。しかし値段の割に量が多い。
「高」曰く、どこの定食屋も量が多いとのことでしたが、
その後の食事は大食漢の僕を十分に満たしてくれるものばかりでした。ってか食の細い方は確実に残してしまうぞ。
昼飯を食べた後、「高」の家に荷物を置かせてもらい、
病院に行く予定の彼と別れた僕は、近所のレンタルバイク屋に向かいました。
「高」の住まいが、メインストリート・国際通りのすぐ近所と、ロケーションが抜群に良く、
たいていの用事は歩いて行ける距離にあるのです。
24時間スーパー「マックスバリュ」もそのそばにあるので、日用品のお買い物にも苦労しません。
この便利さが僕の旅行をさらに助けてくれます。
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さて、歩いて5分もかからずレンタルバイク屋に到着した僕は、早速レンタルの手続きをします。
那覇にあるレンタルバイク屋は、めぼしいところでは2件しかなく、それも兄弟店という有様です。
観光客のバイクの需要って少ないのかな?レンタカー屋はたくさんあるのに。
あらかじめ調べていたとおり、車種は多数ありました…が、事前予約と保証金の振り込みが原則の上に、
その2店でバイクを共有しているので、乗りたいバイクは大概レンタルに出ていました。
そのため、飛び込みの僕にはバイクを選ぶ余地がほとんどありません。
それでも、CB400SFスペックU(以下「CB400SF」)が今日限り空いているというので、すぐに6時間レンタルしました。
本当は、でっかいバイクに乗ってみたかったのですが、ま、400ccが借りられるだけマシか…と割り切ることに。
この店のレンタル料は以下のとおり。(2005年3月現在、単位・円、税込み)
6時間 | 24時間 | 48時間 | 保証金 | |
250cc | 6195 | 8820 | 14070 | 10000 |
400cc | 7825 | 10605 | 16905 | 10000 |
400cc超 | 11025 | 15525 | 24360 | 20000 |
ほかにも3時間レンタルや、原付・125ccクラスなどのレンタルもありますが、ここでは割愛。
もし原チャで沖縄本島一周ツーリングするなら道中の宿泊地を押さえた上で、48時間以上はレンタルしておかないと厳しいです。
今回の場合は7825円+保証金10000円の、計1万7825円を払いました。
保証金はバイクの返却時に新たにキズ等をつけなければ そのまま全額返金してくれるものです。
どう見ても値段が高いように思うんですけど。競合店がないから値段をフッ掛けてる気がしないでもないです。
でも、自分のバイクを船で運ぶ時間や料金を思えば、レンタルなら手軽に乗れる点でおトクと考えれば安いモンです。
せっかく沖縄に旅行に来てるのに、ヘンに意地を張ってケチったり 諦めたりするのもどうかと思いますし。
6時間限りのお供を務めてくれるCB400SFが、兄弟店からやって来ました。
それを見た瞬間、僕の顔が曇ります。
お世辞にもキレイではなかったからです。
タンクは一部凹み、全体に傷があり、金属部分の所々に赤錆が浮いています。
車体が黒だけに、それが目に付いて仕方がありません。
いまさら「やっぱりやめる」というわけにもいかず、店員さんの説明を受けます。
バイクの説明は詳細でした。キズの有無から始まって、バイクの性能についてなど。
6400rpmでVTECが利くことなどや、メーター内の時計が狂っているが直せない点(それは困る)など。
すでに時は14時半。返却は20時までと時間が惜しいので早速走り始めます。
が、いきなり曲がるところを間違えて逆方向へ。適当なところでUターンして、それでは改めてしゅっぱーつ!
R330を南に向かい、本島南部をぐるっと時計回りし、めぼしい観光地を巡ることにしました。
R330→R329と走り継ぎ、本島東岸へ。
乗りなれないバイクであるのと、ゴールド免許維持のために、 ビクビクしながらモタモタと走ります。 CB400SFは見かけはボロでも、きちんとメンテされていましたので、 バイクそのものに対する不安はありませんでした。 エンジンも好調。しいて不満を言えば、ミラーが見にくかったことかな。 街中を行くバイクはほかの都市と大差は内容に思いましたが、絶対数が少ないです。 それは言わずもがな、沖縄の気候のせいでしょうが。 |
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3月上旬とはいえ、沖縄は京都で言う初夏の陽気。 3シーズンのジャケットで十分事足ります。 突然の気温の変化に対応できるように、長袖のシャツを1枚持っておくとよりベターです。 が、地元のマジェスティに乗っていた人は、 ダウンジャケットを着ていました。 オイ待て!それは違うやろう! 沖縄でダウンジャケットなど要るのか? 周りのバイク乗りを注意深く観察していると、 ちょくちょく冬装備の方を見かけます。 京都で言う冬装備よりはライトな格好ですが。 おれなら3シーズンジャケットで十分と思うけどなぁ。 |
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途中、米軍の乗用車と沖縄人の乗用車のちょっとした交通事故現場に遭遇。
沖縄県警のパトカーと「Military Police」の文字の入った米軍のパトカー双方が現場検証をしています。
米兵はもちろん迷彩服に軍靴。イカついです。
対してニポン人警察官はそれに比べりゃ威圧感のかけらもありません。
沖縄に来てはじめて見る米兵がコイツでしたので、ここは日本であって日本ではないのかもと。あーん怖いよー(涙)。
そりゃ、米軍基地がいっぱいあるもんなぁ。
米軍の車とは絶対事故らんようにしようと誓ったのでした。
あんなんと戦っても勝ち目ないもんね(笑)。
でも、本島を走っていても、ここがやはり日本の一部だとおもうことがありました。
僕が沖縄を訪れたのは3月。
そう、カンの鋭いあなたなら分かったでしょう。
年度末恒例の道路工事を至る所でやっていたからです。ここでも同じかい!
その数は半端ではありません。
都市部だろうが郊外だろうが田舎だろうが、道という道は何度も掘り返してガタガタで、工事の車線規制はアタリマエ。
走りにくいったらありゃしません。何度ハンドルを取られたことか。
穴掘りすぎやろ、というか、エエ加減にしろ!!
交通量と工事の多いR329を抜け、本島南部をぐるっと半周するR331にでると、海が左手にチラチラ見えてきます。
さぞかしキレイな海だろう…と見やると、お世辞にもキレイといえない海が。
おかしいなぁ。
あとから「高」に聞いた話では、本島南部の海は、「大したことない」そうです。ああそうですか。
R331は交通量が少なく、適度なワインディングとアップダウンでバイク乗りの血が騒ぎます。
道路工事が無ければなおヨシ(笑)。
最初はあんなにビクビクしながら走っていたのに、いつの間にかメーターをまるで見ないで走っていました(笑)。
僕自身がバイクに馴染んできたのもありますが、それ以前に、沖縄県警、どこにも居ないんですから(笑)。
それより怖いのが、地元の車。最初から車など走っていないからと、後方確認などまるでしていません。
おれが後ろについてるのに、30km/h台で走り続けるクラウンのオッサンには脱帽ですわ。
エンジンをガンガン回してホンダお得意のVTECを利かします。
普段800ccの「2相棒」に乗っていてデカいバイクのパワーに慣れきっている僕。
400ccなど屁のカッパの走りに違いないとタカをくくっていました。
ところがどっこい、VTECは違いました。6400rpmを超えたとたん、ドッカン加速をするのです。
低回転域が大人しいめな感じを受けたので、この加速感にはただただ驚くばかりです。
これが400ccの走りとは思えない素晴らしさ。中速域では体が後ろに持っていかれます。
V4エンジンしか乗ったことが無い僕には新たな出会いです。
というか、この加速はクセになりそう。面白いです。
さすがにエンジンはホンダです。
「あ、カッコいいなぁ」と僕のほうを見てる 小学生3〜4年生の男の子たち。 乗ってるバイクがキレイやったら迷わず手を振ったのに。 田舎に行くと、町並みが古臭くなります。 たとえるなら昭和30年代を思わせるノスタルジックぶりです。 (昭和30年代は生きたことがありませんが、なんとなく) 具体的には、町に鮮やかさが無いのです。 全体にくすんだ色合いの、年季の入った 平屋建てコンクリートの家々、 そして門柱にはシーサー。 木造家屋はありません。 台風や塩害を強く受けるからでしょうね。 ---------- ガイドブックを読みながら、平和記念公園にやってきました。 非常に広い敷地が青々とした芝生に覆われ、謎の多そうな建造物が。 メインは沖縄戦50周年を記念して、 沖縄で戦没された方々の名前を刻んだたくさんの石碑。 それで、この場違いなものから、いったい何を学べというのか?が、正直な感想でした。 時間が遅いこともあって、 広い駐車場には車がチラホラ停まっているだけでした。 ほぼ全部レンタカー。観光客向けの施設ですかここは? 「高」曰く「ウチナンチュ(沖縄人)は、そんなところには行かへんで」と。 確かにそうかもしれない。 余計な時間を食った気が。 ---------- その西4kmにあるのは、今更説明不要なひめゆりの塔です。 ここで沖縄をもっと感じようと思いました。 でもさらに時間が遅かったため、観光客はおろか、 人通りも少なく、ここはいったい何があった場所なのか分かんなくなっちゃいましたよ。 こんなところより、サトウキビ畑を見て「ざわわ ざわわ ざわわ〜♪」と感じたほう がいいのではないのか?と思いました。 国道をそれて、そういう場所も走りました。 歴史的な場所より、沖縄を感じましたね。 工事のダンプがここにも走っていて道は泥だらけ。 バイクもばっちり汚れました(涙)。 日がだんだん暮れてきます。時計を見ると18時半。 うそー!そんなに時間がたってたの? そうです、北緯25度のこの地は、 北緯35度の京都より日の入りの時間がずっと遅いので、 時間の感覚が狂っていたのです。返却期限は20時。 家路…いや、那覇へと急ぎました。 |
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CB400SFは僕の手足の一部となり、さらに走りが楽しい。このまま僕のものにしてもいいですか?(笑)
那覇市内のレンタルバイク屋に戻ったときは、どっぷり日が暮れていました。
80km余りを堪能。返却前に給油すると、燃費は16km/Lでした。VTECを利かせすぎたかな?
まぁでも、旅先でバイクを操る楽しさは格別です。
2日後のバイクのレンタルの予約をしました。
今度は僕にとって初のデカスクとなる、スカイウェイブ250です。
その日の夕食は「高」に連れられ居酒屋へ。
メニューは沖縄料理が並んでいます。
もずくの天ぷらと、ソーキのバーベキュー、海ぶどうの軍艦巻きが◎。
シークヮーサーハイもおいしかったですよ。
(2005.3.17)