潜入!アゴンの星まつり




僕の住む山科区には、ある宗教団体の総本山があります。
阿含宗という仏教系の新興宗教でして、毎年2月11日「星まつり」と呼ばれる総会(?)が開催されます。

ウェブサイトはこちら→ http://www.agon.org/



その場所というのも、京都5大心霊スポットのひとつ、国道1号の東山トンネルのすぐそばの山中でして、
なかなかの僻地っぷりです(笑)。それも山科区って(苦笑)。



そんな僻地(繰り返すも失言)の総本山へ全国各地のみならず、世界中から信者さんが参るんですよ。



ようこそ、我らの山科区へ!!(笑)



すごい数の信者さんが参って大盛況なんです。

どのくらい盛況かと言うと、
アクセス路のひとつ、東山ドライブウェイが五条通から三条通への一方通行になるほど。
信仰心おそるべし。




こういう書き方をしてることからお察しと思いますが、僕は実質的に無宗教です。
特定の信仰心と言うのがありません(我が家は一応特定の仏教の宗派には属してますけど、日常で意識することはないですし)。
だから、星まつりにしても他人事といってしまえばそれまでなんです。

でも、山科区民として「知らん」ってのもどうかと思いまして。特に入場規制もないので、一般人として偵察に行ってきました。
午後から有給休暇を使って(^ω^;)




仕事帰りにシグナスで京都市街から東山トンネルをくぐり、星まつり会場に到着〜。





この場所は会場と京都駅を結ぶシャトルバスの発着地点で、バスから続々と信者さんが降りてきています。
そのバスも「50号車」とか書いてあったり…って、さすが全国大会、規模が違うな〜。
って、何台バスをチャーターしてんねん。




じゃ、僕もバイクを停めて会場入りしますかね。
星まつり運営の法被を着た信者さんが「おかえりなさい」と暖かく迎えてくれました。
ただいま〜。




僕の事前の感覚では、星まつりは せいぜいお正月の初詣くらいやろうと思ってたんですよね。


だから結構気軽に鼻歌歌いながら来たんですけど、あたりを見回すとどうも様子が違う…。
どう言うべきか…。真面目と言うか本気と言うか楽しそうじゃないと言うか…。



僕、部外者なんですけど〜。しかも住まいもすぐ近くなんですけど〜。



などとうっかり口を滑らしたら、即 信者衆に取り囲まれてどっかに連れて行かれそうな、やや鈍重で異様な雰囲気。
来る場所間違ったと思っても時すでに遅し。
どこかで誰かに見られている気がし、信仰心のあつい信者のフリをして紛れ込みます。



すぐに会場と思っていたのですが、そこまでは階段状の「南参道」を10分も歩かないといけないと分かり、
面倒くさくなってきました。だからといって途中で引き返そうものなら、即 信者衆に取り囲(以下略)。











僕でも結構ヘビーに感じる参道ですよ、そこを老若男女が行き交うわけです。それが途切れることなく。
どんなけ来てんねん。

こういうのってお年寄り向けのイベントと思いこんでいただけに、若い親子やカップルらしき方がかなりいたのも意外でした。



あたりを見渡すと、
家でコタツに入ってテレビ観て過ごしてそうなヨボヨボのおじいちゃん・おばあちゃんが
杖を突き、周囲の手助けを受けて歩いてるのも一人や二人ではなく、いっぱいいる!


そこまでして来るか、ここへ!





参道の途中には何ヶ所も休憩所がありました。
そうまでして歩かせるなんて、年に一度のお勤めって、こんなにも重要なんでしょうか?



もうガチですやんコレ(涙)。僕は単なる初詣気分で来てるのに〜 orz


真冬なのに色々な汗をかきつつ参道を歩き、見晴らしのいい場所に出てきました。




おお〜巨大なキャンプファイヤ〜!!(問題発言)





ではなく、「修法地」と呼ばれる護摩木などを焚き、お祈りをささげる場所のようです。
周囲の山林に引火したら100%山が丸焼けになるやろなってほどの凄まじい火柱が立ち上がっていて壮観ですよ。





↑山伏スタイルの方がいっぱいいます。参詣者にも同様の コスプレ 格好をされてる方が多数おられました。




ガチとは言え、焼きそばやたこ焼きなど売ってる屋台は出ているやろうと踏んでお腹をすかせてきたのに、
あるのはお札やお守りや開運グッズなどを売るブースばかり




↑飛ぶように売れてました。
僕は買ってませんが、背負ってたリュックによその神社のお守りを下げていたことに後から気付きました(危)。



僕にとって肝心の、食べ物を売ってるところがオマケ程度にしかないやん orz



↑品揃えが「パン」ではなく、「アンパン」と限定している意味がよくわかりません。クリームパンは無いの?(笑)
しかも食べ物系は大方が売り切れてました。


信者は腹ペコでもいいのか?おれが空腹で苦しんでもいいのか〜?!



こうやって物珍しそうに写真をパシャパシャ撮っているのも僕一人。とても浮いてます(汗)。




そのうち、お参りの時間がやってきました。

すると、会場内の信者さんはもちろん、物販ブースの阿含宗関係者も一斉に手を止めて
キャンプファ…じゃない、お炊き上げのほうに向かって静かに手を合わせています。
広い会場内がシーンと静まり返ります。



何が起こったのか全くわからずオロオロしているのは僕一人。



他宗派の潜入取材がバレたら ス巻きにされてお炊き上げに投げ込まれるんじゃないかと
焦った僕は慌てて真似をして手を合わせます。
あ〜間一髪セーフやった。のんびり写真なんぞ撮っていたら放送事故になるところやったわ。








会場内はかなり広いのですが、場所移動は原則徒歩。階段と坂道が多く歩き疲れます。






↑会場内の急坂を歩くのが辛い足腰の悪い方向けにちょっとした送迎サービスがありました。

これを、だらだらと長い南参道でやってやれよ(笑)。



他にもブータン堂とかあったんで興味しんしんで覗いてみたら、
ここもガチの信者さんたちが僕にはよく分からない説法か儀式に耳を傾けていて、すぐに脱出。








会場内のどこへ行ってもお祭り気分は皆無で、ひたすら宗教一色。





↑仏教系のイベントのはずなのに、神社がある謎(ここも恐ろしい混雑で、中に入る勇気がありませんでした)。






↑これが本堂なのかなぁ。立派な建物でした。




さきほど出てきました「アゴン・ベイシック サプリメント」のブースで、お土産にカステラを買いました。
密教食入りだそうです。






食べたら、しっとり感が足りない いたって普通のカステラでした。




再び南参道を下り、お昼ご飯は食べ損ね、妙にくたびれて会場を後にしました。






感想ですか?宗教とか信仰って…一体何なんでしょうね。
前から分かってませんけど、ますます分からなくなりましたわ(汗)。