行灯は かざぐるま




京都市内にはたくさんのタクシーが走っています。

そのフラッグシップともいえるタクシー会社は「MKタクシー」(※外部リンク)だと思います。
タクシーの「地域均一料金体系」を破って、他社より安い値段を打ち出したり、
路線バス事業に参入しようとしたこともありました。



着物を着た乗客の運賃を1割引したり、
ハイヤーと見紛うかのようなドアの開閉サービス。
また、駅前などのタクシー乗り場で客待ちをすることはなく、「流し」と呼ばれる常に街中を走って乗客を得るスタイルを守っています。


それから、タクシー乗務員に制服着用を始めたのもここですし、社員教育の厳しさでは右に出るところはないでしょう。
朝に北区上賀茂のMK本社前を通ると、社員全員で大声で社歌を歌っているのを聴けます。
スパルタチックです。

常に改革を目指そうとするやりかたに他社から叩かれることも多々あります。



↑ずいぶん書き込んでしまいましたが、
今回のテーマはそこではなく、市内でもっとも小規模(と思われる)な  
タクシー会社についてです→


ここのタクシーの色はシルバーと地味なんですけど、行灯に注目。

風車がついていて、走行すると風を受けてくるくる回転します→
見ていてなかなか可愛らしいです。が、単なるアクセサリーではありません。  
 


これで風力発電をしています。
得た電力で行灯のLEDを点らせ、夜に見るとかなり派手です。
さらに車内で乗客のK帯の充電の電力もまかなってくれます。
クリーンエネルギーの有効活用です。風の力、侮れませんね。


他にもこんなサービスも↓



トランクに自転車を放り込むのではなく、専用のキャリアで自転車を運びます。追加料金なしで。
環境に配慮した乗り物をより使ってもらおうというアイデアだそうです。




そんなタクシー会社の名前は「エコロタクシー」(※外部リンク)です。
タクシー台数はたったの20台ですので、そうそう見かけませんが、たまに見つけるとうれしくなります。
小さな会社だけに、やることに小回りが利いています。


市内のタクシーの初乗り運賃、640円がスタンダードな中、エコロタクシーは570円と財布にもやさしいです。
そのユニークなアイデアは営業を始めた2002年に新聞で取り上げられたくらいですからね。


エコロタクシーのヤツ、うまいことして広告費まで浮かせたやん(笑)。



ちなみに僕はまだ乗ったことがありません(笑)。
だって、写真を撮るのにも、なかなか見つからなくて苦労したくらいなのに、乗りたいときに出くわすことなど なかなか…。


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追記:
いつの間にか風車の行灯がなくなっていて、普通の行灯に変わっていました。
何でやめちゃったんやろう?






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追記2:

↑ありきたりな行灯は、2013(平成25)年初頭に再び風車スタイルに戻りました。
しかも風車がグレードアップしてますやん!!