高校駅伝フリーク



「わがまち京都」にするか、僕の雑談コーナーに振るか迷いましたが、こちらに落ち着きました。

さて、 年末のせわしなくなる時期に、京都盆地を舞台にして「全国高校駅伝」が繰り広げられます。
今年も、12月22日に、各都道府県の高校代表が、都大路で走りを披露してくれました。
男子は7区間・42195m、女子は5区間・21097.5mを走ります。

僕、高校時代は陸上部所属で、中距離(800m、1500mなど)をやっていて、高校駅伝の「京都府予選」は2回出たことがあります。
そのうち、高校1年の時は、50チーム中50位の 栄光あるポールポジションも取っています(笑)。

ま、高校駅伝・地区予選は、高校陸上の選手として登録されていれば誰でも出られるので、トップとビリのタイム差は凄まじいです。
そこで、男子の場合、3区→4区の中継で 先頭通過後10分経つと 繰上げスタートとなり、タスキの色は水色になります。

そうなると、3区のランナーが中継所まで走って来ても、そこに タスキを渡す相手はいないわけで。
これが屈辱的でねぇ、僕たちは当然のように1本のタスキでゴールできず、目標は「タスキを繋ぐこと」でした。
僕が現役を退いた、高校3年の時の予選では、見事タスキが繋がり、喜んだ思い出があります。


だから、高校駅伝と聞くと、血が騒ぐんですよ。体がウズウズとなり、走りたくなります。
当時とは違い、膝も腰も傷めているので、速く走ることは出来ませんが…。

せめて、走ってるところだけでも目に焼き付けておこうと、毎年沿道へ観戦に行ってます。
体力が有り余っていたころは、ある地点でランナーを見送ってから、自転車を飛ばし 別の場所でまた応援するなどしていました。
自転車で40kmくらい走り回ってましたね。
道を通行止めにするせいで 周辺道路も渋滞するので、自転車のほうが速く移動できるんですよね。


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先日、膝の調子が良かったので、体を鍛えようと、近所のスポーツセンターに赴きました。
皆さん真剣にトレーニングしているのに触発され、エアロバイクを負荷を200wもかけて20分で10kmを漕ぎ、
更に、ルームランナーで最高速の時速15kmで走る(腰痛・膝痛持ちとは思えない)など調子に乗りまくりました。
終わった直後、あまりのハードさに 口から魂が出て行きそうでした(笑)。

ウチの職場の保養施設の一つなので、利用料金がタダなのに、元をとらな損や!とばかりに、続けて、併設のプールで水中ウォークとクロール、平泳ぎを十分に泳ぎ、さらにヘロヘロになってました。
バカ丸出しです。


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本題に戻りますが、高校駅伝の行われる日は、
地元京都市の高校陸上部の部員が 沿道や競技場の雑踏警備にかり出されます。
日当は、500円+安っぽい幕の内弁当(当時)だけ。殆どボランティアです。
500円なんて、自宅と会場の往復の交通費で消えてしまうので、実質は「有償ボランティア」。

細い竹竿に、協賛の「毎日新聞」の旗をつけ、それで観客が車道に出るのをガードをするんですよ。
「車道に入らないでくださ〜い」とか言ってね。

だけど、沿道の観客が 権力をもたない高校生の注意を聞くと思いますか?

車道に出て応援するオバハンを注意したら、「歩道からやったら見えへんやないの」と逆ギレしやがるし、
小僧どもは、トップの選手の横で、チャリで車道に飛び出して、カメラ目線でピースしながら走りやがるし(-_-メ)

おれたちかって、好きで休みの日にジャージ着て 立ちんぼをしてる訳やないんやで!それもタダ同然の日当で。
陸連のオッサンやら警備のK官はマトモな額の報酬があるはずやのに ナマクラして、
おれらばっかり命令口調でコキ使いやがって!(-_-メ)


選手が来るまではヒマなので、一緒に立ちんぼしていた友人と 持たされている 旗つき竹竿を振り回して遊んでいたら、
そばにいたK官に怒られました(涙)。役に立たん警備員やな、おれたちって(笑)。


「選手が通過するときは、選手のほうを見ないように
道路に背を向けて、観客が車道に出ないように旗つき竿で防御すること」と厳命されていました。

だけど、おれらこそ選手を応援したいやん、同じ陸上競技の選手やもん。

命令を無視して、快走する選手を応援しました。さすがに声は出しませんでしたけどね。タイムも月とスッポンくらい違うけど(笑)。


その高校駅伝に、95年、衝撃が走ります。
そう、宮城県代表の某高校が、ケニアからの男子留学生を、
コースの大半が上り坂で一番キツい花の1区(10km)に投入したのです。
それまで大した成績を残していなかったこの高校は、一躍名を馳せることになります。

だって、黒人留学生、メッチャ速いんやもん。高校生で5000m13分台なんて尋常じゃないよ!
他の選手を最初から引き離して、スタートから3分後には独走態勢。
レース自体は全く面白くなくなってしまいました。

当然のように、この高校は批判を浴びます。
ところが、ここの監督は「この選手は交換留学生だ」とホザきやがります。
そんな訳無いやろ!そういうのを 勝てば官軍って言うんや!

さらに、この高校は、女子の1区(6km)にもケニアからの留学生を走らせてるんですよ。
肌の色がどうのとか、国籍がどうのとか言ってるのではありません。
やり方が気に入らんだけや!

証拠に、1区で独走して貯金を作ってもらっても、2〜3区で後続に抜かれ、惨敗しています。
男子2区は下り坂で、たったの3kmしかないのに、それで後続に抜かれるって、ヘボすぎ。
留学生がいなかったら予選も抜けられへんのとちゃうの? おととい来やがれ! そう思います。

今年の男子は3校が、ケニアからの留学生を走らせました。
その3校の中には、京都の植民地・S賀県(≠佐賀県)代表校も入ってました。
他の国からの選手は聞いたことがありませんからね、溺れる者はわらをも掴むとは言ったものです。
いつから日本とケニアは姉妹国になったのでしょうか(笑)。


だけど、別に外国人に限った話でもなく、
スポーツ界では、有力選手がいると聞きつけると、スカウトが大金でもって強豪校に引きずり込む話は、一度なりとも聞いたことがあるでしょう。

高校野球の強い某高校は、地元の選手が一人もいない異常事態に陥っていますしね。
そこまでして知名度を、地位を、栄誉を得たいのか…。のどかなイナカモンの僕には よくわかんない話ですけどね。