Mt.FUNAOKA




まさか京都盆地のこんなところに山があるとは思うまい。







京都市内の交通の要所のひとつ、千本北大路の南東にがあります。
すぐそばを通る周辺の大通りからですらその姿をほとんど見ることは出来ないほど目立ちませんので
気付かず素通りされてしまいそうなくらい(笑)。



名は船岡山。三角点によると、標高111.89m
その形が船に似ている
ところから名づけられたそうです。

東西200m、南北100mの小ぢんまりとした山…というより、ほとんど小高い丘です。


↑この大きさは京都市のHPに書いてあったんですけど、どう見てもそこまで小さくはないです。
東西400m、南北300mくらいはあるぞ。

まぁ、どちらにしても五十歩百歩やけど(笑)。



船岡山は山の西側が公園になっていて、
山のいたるところで子どもが遊んでいます。
子どもだけでなく、もちろん大人も遊べますよ(笑)。

東側は織田信長の偉勲をたたえ、明治天皇が1869(明治2)年に創建した建勲神社があります。
こちらのほうが遊び応えがありそう(僕基準)ですので、神主に怒られるのを承知の上でどうぞ(笑)。




船岡山は見かけの山の高さが特徴的で、
北側の北大路通から見ると15mほどなのに、
南側の鞍馬口通(くらまぐちどおり)からだと4〜50mくらいで、ほとんど断崖絶壁風にそそり立っていて、
このあたり…つまり北区紫野〜上京区千本鞍馬口が坂の町なのがよく分かる構造です。




船岡山を散策していると、
「ドラえもん」で、のび太たちが通う小学校の裏山みたいな雰囲気につつまれ、
子どもの秘密の場所のようなノスタルジーを感じました。
僕の家の近所にもこういう山があれば毎日遊んでるんやろなぁ(笑)。




地味な山なんですけど、平安京の中心「朱雀大路」の延長に位置しているので、
船岡山は平安京を創った際の基準点ではないかと考えられています。
そういわれてしまうと、僕の遊び場なんぞにしたらバチがあたりそうやな(汗)。





↑船岡山山頂から西陣方面(南西方向)を望む




…ここまでなら、わざわざ船岡山を紹介することなどないのですが、この山には重大な秘密が隠されています。
それを世界中に発信してもいいのか?!な気がしないでもないですが、知ってる人は知ってるんで書いちゃおう(笑)。




実は、毎年8月16日に行われる、お盆に「この世」に帰ってきた先祖の霊が再び「あの世」に帰るのを見送る
五山の送り火が一望できるんです。


大文字
妙法

(「妙」は写真左下、「法」は写真右下)
舟形
左大文字など目の前ですよ!




だけど、どんなにがんばっても鳥居形だけは見えないorz
鳥居形だけは山を挟んだ向こう側にあるので、物理的に無理なんです。


平安京の基準となったのなら、
いっそのこと船岡山から五山の送り火をコンプリートできるように配置してくれたらよかったのに(涙)。




書くだけ書いてから言うのもなんですが、
「五山の送り火」当日の船岡山は定員オーバー状態になるそうです。

周辺道路は大渋滞で全く動かなくなりますので、
怖いものを見るのが好きな奇特な方以外は他を当たったほうが良いですよ(笑)。