お釈迦はん自動販売機



職場での昼休み。
TVを観ながらお弁当を食べていると、全国放送の某ワイドショー系情報番組で、
京都ローカルのネタを紹介していました。
なにやら、非常に変わった物を売ってる自動販売機があると言っています。
興味を引くではないか。


その場所が映し出されて目をむきました。
ここ、おれ仕事で毎日のように通ってるやん。灯台下暗しやて?!このおれとしたことが!!
ならば真実をこの目で確かめなくてはならぬ!!!と、休みの日にJOGを繰って行ってきました。



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さて、僕が毎日のように通っている場所とは、
京都市右京区の三条通に面した 京福電鉄嵐山線、
通称「嵐電(ランデン)」の 太秦広隆寺(うずまさこうりゅうじ)でして、
嵐山方面ホームに自販機はあります。


ランデンはターミナル駅以外のほとんどが無人駅でして、太秦広隆寺駅も無人駅。
24時間自由に出入りできますので、駅の入口脇にJOGを停め、中に入ります。



ホームから住宅地に続く路地が延びていて、ご近所さんが歩いています。
あんたら、ここを駅と思ってへんやろ(笑)。



で、ありました。ホームの片隅に地味に設置されている、これです。

タバコの自販機のようですが、そこにタバコの姿は無く、
一見して様子が変なことに気付きます。
遠目からでも数珠とかが見えていますが、
近づいてよく見ると他にも得体の知れない物体が並んでいます。


これはナニよ?(笑)
「CIGARETTES」と書かれた下に、テプラで作ったであろう文字。
「名物」って(笑)。



多分ニポン広しといえど、ここにしかないであろう、御仏の心をダイレクトに売る自販機です。
仏教に対する挑戦やな(笑)。




自販機にはこういう解説が記されています↓

 この自販機の歴史は古く、遠く前世紀に遡ります。


 太古の時代、店主は駅の中の民家を借り受け、電車を窓から眺めては、にやにやとしておりました。


 その民家には、朽ちたたばこの販売機があり、たばこを売ろうかとも考えましたが、
 たばこは体に悪いので、売らないことにしたのです。


 そこで、何を売ろうか思案した結果、
 「衆生に幸福をもたらす縁起」近代的な自動装置にて提供することにいたしました。。


 この縁を尊ぶ御方は、遠く太古の太秦の歴史に感慨を深くされることでしょう。 店主拝復


 (句読点を含め原文のまま)



前世紀に遡る…って、西暦2000年に設置とかじゃないでしょうね?(笑)



実は、2008年4月末と 5月末の2回訪れているのですが、
4月末にはこんなもの書いてなく、単なる小汚い自販機やったのに!

多分マスコミ報道などが多数あって人気が出たのでしょう。それで急いでテプラで作ったに違いない。



やたら種類があります。小さな仏像やお釈迦様などのキーホルダーなど数十種類。凝ったつくりのものもありますね。

お、写真の左から2番目の商品、売り切れてるやん→

大人気なのか、補充をしてないだけか、売れてるように見せかける客寄せの餌のどれや?(笑)


値段は500〜1000円。手ごろといえば手ごろやけど…。

しかし、いいのかねぇ、御仏の心を無機的に扱って。



ま、いいや。細かいことは気にしないでおこう。一つ買ってみるかな。

がさごそ(財布をあさる)。うーん、小銭がないなぁ。んじゃ、千円札を自販機に入れてと…







なんやて〜!(-_-x)


解説の最後にはこう付け加えてありました。

なお、この装置は欲がなく、千円、五百円などの高額の貨幣を受け付けませんので、
右の最新型バリアフリー装置「おみくじ」買うことで両替して百円玉を投入ください。



欲が無いんじゃなくて、ただのワガママやん。自販機のくせに、ニンゲン様に指図するとは生意気な。

…あ、これは御仏パワーが込められた自販機やった、悪口言うたら罰当たるわ。
スンマヘンスンマヘン、さっきのは独り言ですねんヾ(^-^;)

バリアフリー型装置(自販機)で100円のおみくじを買って両替か…→ 


おい、千円札を900円に両替って、ちゃっかり商売してるやないかい(-_-#)!

バリアフリー(略)を観察すると、
阿修羅像や千手観音像、象の像(いったいどこの宗派なのか?)に混じって
おみくじが売ってます。

合理的なおみくじやな。


って、そんな御仏の名をかたった商魂につられてたまるかい!
と、駅の外の大塚製薬の自販機で110円のポカリスエットを買って両替
結局余計な金を使わさせられる(涙)。



最初こそ電車を待つ乗客のフリをしつつ様子を伺っていましたが、
バイクウェアを着、やってくる電車を次々と見送り、
ただただ自販機を物色している僕の姿は、自販機荒らしそのものです(笑)。



110円の損害を出しつつ百円玉を手に入れた僕は、ふたたびワガママ自販機に向かい、百円玉を投入。
一番安い500円の商品のボタンを押します。



本当に出てくるのやろか…の僕の不安にお構いなく、
ごとごとと音がしてタバコの箱と同じ大きさの白い箱が出てきました。

元はタバコの自販機やから、そういう形の箱に入っているのは至極当然やね。
開けてみると、確かにキーホルダーが入っています。



僕が買ったのは、真鍮(しんちゅう)製らしい昇り龍のキーホルダー

イビツな円形やし、金属らしい光沢もない。
精巧なところが何ひとつ無く、とてもお手製っぽいところに、味があります。
けど、この完成度じゃ 観光地のお土産コーナーに置いても、ひとつも売れへんやろなぁ(笑)。



これ、その辺の町工場で 仕事の片手間に作った鋳物やろ?そうやろ?正直に白状しぃや(脅)。



見れば見るほど味はあるんやけど、ちっともご利益なさそうやがなorz

悔しさ紛れに、大胆に千円の商品にも挑戦したい衝動に駆られましたが、
またイビツな物体が出てきて発狂しそうな気がしたので、好奇心を押さえつけつつJOGにまたがり、駅から退散したのでした。



謎まみれの自販機ですが、誰が設置してるとか、そんなことは気にしないほうが幸せになれそうですね。


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余談ですが、ここから東映太秦映画村までは歩いて5分です。
映画村で遊んだあとに、お土産に冷やかしがてら自販機で御仏の力を買って授かってみてはいかがですか?