豪華遊覧ツアーの舞台裏



京都の観光は、これからの紅葉シーズン(※2005年10月下旬現在)を迎えヒートアップします。
定番の紅葉ポイントは、なんと言っても社寺仏閣がメインになりがちですが、
僕が京都人として楽しそうだなぁと思う定番名所を紹介します。



京都盆地西の端・嵯峨嵐山〜亀岡市を結ぶトロッコ列車と、保津川下りです。



JR旧山陰本線の嵯峨駅〜馬堀駅間は、保津川の渓谷・保津峡に沿って走り、
春夏秋冬どの季節の眺めも最高のものでした。
市内から山を一つ隔てただけで、風景がこんなに変わってもいいのか?!と思うほどです。
しかし、電化・複線化に伴いこの区間の山陰本線は、保津峡駅を除いて全てがトンネル化してしまい
風情がなくなってしまいました。
旧線が無くなってしまうのをすごく惜しく思ったものです。


が、後に観光用のトロッコ列車を走らせることで、旧線を復活させたうえに、
以前から人気だった保津川下りとセットにすることで、一躍有名観光スポットにのし上がってきたのです。


右京区の嵯峨駅、または嵐山駅からトロッコ列車に乗り7.3km・25分の自然の旅を満喫し、
帰りは亀岡市から保津川を16km・2時間かけて渓流を下るスリルある舟下り
確実に水しぶきを浴びるので、着替え必携で(笑)。



トロッコ、保津川下りの両者は道中で何度もすれ違うので、そのたびにお互いに手を振り合ったりするのがまた楽しい。
もちろん、年中運行(年末年始とオフシーズンの水曜は運休有)していますので、いつ入洛してもOKです。



詳しくは、

嵯峨野観光鉄道 http://www.sagano-kanko.co.jp/
保津川遊船企業組合 http://www.hozugawakudari.jp/


を見て検討してください。全行程のお値段は、大人4800円、子供2950円と少々高いですが、おすすめです。

そんなことを言う僕ですが、いまだに両方とも乗ったことはありません(笑)。乗ったことがあるのは、旧山陰本線時代のときだけ…。



さて、本題はこれからです。
保津川下りで下りきって「仕事」を終えた、あれはどのようにして上流の亀岡へ戻るのでしょうか。
観光客の方々は、往復の旅を終えて楽しかった、で済むでしょうが、舟にはエンジンなどついていません。


大体、保津川はかなりの急流かつ岩が露出しているため、川をさかのぼることは出来ません
では、どうするのかというと…、


答えは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








なんと、4tトラックに亀の子状態にして運んでいるのです。
トラックは嵐山から物集女(もずめ)街道を下り、西京区・千代原口交差点からからR9を西へ向かいますので、
その道中でならちょくちょくお目にかかれます。


風情もケッタクレもありません。それに車体から舟がハミ出しすぎやで。
舟の最後尾には荷台からハミ出してる印の赤い布がつけられてるとは言え、こんな積載方法エエんかいなぁ。
LEADで信号待ちでトラックの後ろにつき、興味本位でハミ出てる舟の下にもぐってみました。
とっても怖かったです。いつ舟が落ちてくるかと思うと(笑)。
あまりにも現実過ぎるこのシーンは観光客には見せたくないなぁ。