その名は「税金御殿」
車などで京都盆地を走っていると、突如こんもりとした木々の生い茂った場所に出くわします。
いわずもがな、京都御苑(きょうとぎょえん)です。
南北を今出川通と丸太町通りに、
東西を寺町通と烏丸通にかこまれた
東西700m、南北1200mの巨大さを持つここは、平安時代からの天皇の住処でした。
よく京都御苑のことを単純に「御所」といいますが、「御所」は天皇の住処そのものを指しています。
ここでは厳密に、敷地全体を「京都御苑(御苑)」、その中の天皇の住処を「御所」と定義しておきます。
東京に遷都された今では、御苑は広く市民に開かれた憩いの場所として、
また観光のスポットとして大きな役割を果たしています。
…↑何か書き方がカタいですけど、要するに僕のお気に入りの場所ですわ。
御苑の内部に行くと、車の音も都会の喧騒もほとんど聞こえなくなり、心が落ち着きます。
子供を遊ばせても危なくないですし、ランニングやウォーキングをはじめとする運動をするのにも最適。
東側にはグラウンドもあるので野球も出来ます。
芝生の木陰でアイスを食べながらゴロゴロするのもよし。
バイクや自転車なら、御苑の門をくぐったすぐの場所なら停めておいても怒られませんし、駐禁も切られず◎。
24時間フルオープンですので、夜に来てまた違った御苑を眺めるのもOK。
僕も若気の至りが暴走していた頃、夜中に御苑にクサレ縁共と乗り込んで、
ばかデカい声で騒ぎながら御所の塀に向かって立ちションしたのも、いい思い出(笑)。
御所の塀ぎわに張り巡らされた赤外線センサーをわざとまたいで、警報を鳴らしてみたりなんてことも(笑)。
まー御苑のデメリットと言えばPHSが不安定になること(本当です。特にD社PHS)と、
周辺の道での交通取締りで違反車両の引き込み場所に使われることぐらいかな(笑)。
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そんな平和平和してる京都御苑の北東部に、異質な建物が出来ました。
京都迎賓館です。2005年4月17日にオープンしました。
敷地面積約2万平方m(6700坪)。
建物は入り母屋造り平屋で延べ約1万6000平方m(5000坪)。
日本庭園を囲むように、和風の大広間や晩餐室、
国際会議に対応する大会議室、宿泊施設を備えています。
柱や天井、廊下にはスギやヒノキの部材、
内装には漆塗りや截金(きりがね)など京都の伝統技術をふんだんに採用。
日本庭園にも伝統的な造園技術を用いています。
国内外のVIPをもてなす場所として、和の建築の髄を結集させた建造物です。
要するにカネのムダ使いをしてるわけや。自分のフトコロが痛むわけではないからね。
足りなけりゃ赤字国債発行したら済むし。
それまで、京都でVIPのご機嫌取りは、宝ヶ池の「京都プリンスホテル」がメインでした。
が、足場が悪く、民間施設を使うのはVIPに失礼と思ったのでしょうか、
必要ないと言う地元京都市民の意見を無視して政府が勝手に作ってしまったのです。
京都市はそれを後押ししたので同罪ですわ。
憩いの場の球技場を潰し、総工費は208億円。
208億…。
税金と言う名でスポンサーを務めている僕としては、
ぜひとも見ておかなくては!と見学に行ってきました。
周囲は木々に囲まれ、シーンとしています。
VIPが来る場所の割に無防備です。
すごく大きな木の扉。扉をコブシで叩いてみましたが、見かけ倒しではない重厚さです。 漆喰の塀も叩いてみました。 しっかり塗り固められていて、手を抜いてないのがよくわかります。 この写真だけ見ると、本当に江戸時代のお城の入口か、大富豪の家のように見えますね。 さすが208億円かけただけあるわ(皮肉)。 |
ここにも周囲に赤外線センサーがあり、塀に近づくと 「ピンポーン これより中には入らないでください ピンポーン ……」 と警告音が鳴ります。 門は、塀より内側に引っ込んでいるので、門に近づこうとしても警告音が鳴ります。 やかましいわ! おれを誰やとこころえる。 迎賓館の建築費を一部負担したスポンサー様やど! 楯突くとはエエ度胸してるやないかい!(-_-x) |
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実は門を見学中ずっと 「ピンポーン これより中には入らないでください ピンポーン これより中に(以下エンドレス)」と 音声がこだましていましたが、無視。 VIPが来たときにセンサーを切り忘れて、中に入ろうとして 「ピンポーン(以下略)」なんて流れたら爆笑モンなんやけど。 わざとやってみてくれへんかな?海外のVIPにはちゃんと警告音を通訳してや(笑)。 |
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門扉の上から監視カメラが僕を睨んでいましたので、笑顔でVサインをくれてやりました(笑)。 | |
門の隙間から中を見てみますが、隙間が狭いだけに内部がよくわかりません。 一応デジカメで撮ってはみたのですが、これではちっともわからない…。 |
と、下を見ると、門と地面の間に10cmほどの隙間があります。 ここにデジカメを入れたら内部が撮れるかも! で、写っていたのがこれ。ここは何の場所なんやろう…。 |
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どこからか中に潜入…あ、いや、入れないかと周囲をぐるぐる歩いていますと、 (当然裏も回ったわけです。赤外線センサーもやっぱりありました) |
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あ、こんなところにインターホンがあるやん。 誰か出るのかな、押してみよう。 ぴんぽ〜ん。こんちはー。 インターホン(以下「イ」)「ハイ、京都迎賓館です」 わおー(死語)本当に応答があるとは!いやいや、そんなことで喜んでいる場合じゃない。 「たのもう!!我こそは京都迎賓館のスポンサー、えいまる様である。 視察に来てやったぞ、とっととこの門を開け給へ〜!!」 とか言ってみたかったのですが、こいつアタマがおかしいと、多分どっかヤバいところに連行されそうやから、やめた。 早速質問や! 僕「(無知な観光客のフリをしながら)あの〜、ここは中に入れないんですか〜?」 イ「入れません」 エラくあっさり言ってくれるやん。でもここで引き下がっては男がすたる。 僕「そしたら、一般公開はいつされるんでしょうか?」 イ「公開の予定はありますが、いつするかは決まっていません」 僕「あ、そーですか〜」 |
これ以上の会話は無駄と判断し、その場を離れました。
ああ、こりゃ公開する気、全くあらへんな。一般ピープルをVIP施設に入れたら汚れてしまいそうやし(笑)。
ま、自分でVIPと思ってるヤツにロクなのがいないけど(笑)。
京都御苑の中には、派出所もあります。ここは京都府Kではなく、皇宮K察が守っています。 主に御所などの警備を担当しています。 派出所ではおまわりさんがヒマそうに立番(りつばん)していたので、たずねてみました。 「京都迎賓館はいつ一般公開するんでしょう?」 |
信じられない返事が返ってきました。
「ここ(御所)は宮内庁の管轄だけど、迎賓館は内閣府(の管轄)だから、
そっちのことは全くわからない」
と。
でたー!縦割り行政!!
同じ御苑にいながら、ほかの事は我関せず、ですか!??
つまり、ここは、
京都御苑……環境省 京都御所……宮内庁 京都迎賓館…内閣府 |
と、3つの省庁で成り立ってるようです。しかも連係プレーは全くなし。
ニポンの悪い縮図をここで見ることになろうとは、予想もしませんでした。
迎賓館の完成式典では、国内の自称VIPが集結しパーティーを行ったそうです。
そこには、
もう任期満了まで罷免されることは無いからと図々しくなった、
郵政民営化しか言葉を知らない自称ライオン(あつかましい)のコテコテ白髪アイパー米国の筆頭下僕・Kや、
国民の幸せなど何も考えてない自分勝手な集団の長・K衆○院議長、
衆○院のイエスマンでしかないO参○院議長、
憲法の番人のクセにちっとも憲法判断できない意気地なしのM最○裁長官をはじめ、
歴代の総理大臣や、政・官・財、各界諸団体のトップなど、「自分はエラい」と勘違いしている年寄りや、
舌足らずで何を言ってるのかわからないYや、
その腰巾着で、京都の環境を破壊して地方都市に格下げし世界的な恥さらしにしてくれたハゲ狸カメムシオヤヂ・Mなどまでもが
参加。
素晴らしい庭園や畳敷きの会議室、晩餐室が披露され、おいしいものをたんと食べたとか食べてないとか…。
スポンサーのおれも呼べや〜!!
東は東京元赤坂の迎賓館、西は京都迎賓館と自慢していました。
何で迎賓館が2つもいるのか、疑問は募ります。
googleで「京都迎賓館 総工費」で検索すると、この建物の恥部がもっとよく見られますので試してみてね〜。
ま、せいぜいテロの標的にならないことを願っております(笑)。