「今年の漢字」が勢揃い




今年も残りわずかとなりました。


この時期になると、「あんなことあったなぁ、こんなことあったなぁ」と一年を振り返ると思います。
その表現方法は10大ニュースだったり流行語大賞だったりと様々ですが、こんな振り返り方もあります。



今年の漢字



その年の世相を漢字一字で表すもの。

日本漢字能力検定協会というところが年末になると公募し、応募数の第一位が12月12日に発表されます。

この協会は「漢検」を主催していますので、受検された方もおられるでしょう。



ちなみに、協会は京都市下京区の烏丸通松原下ルに、立派な本部ビルも持ってます。
公益財団法人なのに当時の理事長親子が協会を私物化するなど恥を晒し
(2014年12月に親子は実刑判決が確定)、更に漢検は文部科学省の後援を取り消されてしまってます。
恥の上塗りやん ( ´,_ゝ`)プッ


で、「今年の漢字」は2014年で20回目となり、
今回も第一位が清水寺の本堂の舞台で清水寺の貫主(かんす)によって、
大きな和紙に揮毫(きごう)
されました。


今回は、それと過去の文字が清水寺の経堂(講堂)で展示されているというので、ちょいと見に行ってきました。



京都人がわざわざ地元の観光地に行くことなどあまり無いですので、清水寺もご無沙汰です。


僕は正面から堂々と境内に入らず、地元民だけが知ってる裏口からこっそりと入場(笑)。
師走というのにさすが京都の名勝だけあり、観光客が大勢訪れていました。







しかし、です。なんだか妙なのです。ご無沙汰とは言えども何度も訪れていて慣れ親しんだ場所なのに。
ジャージ姿で自転車に乗ってきた僕が周囲から浮いている…からではありません。



僕がおぼえた妙な感覚は、周囲の会話に耳をそばだてて、納得しました。
日本語があんまり耳に入ってこないのです。

多くが中国語。次いで韓国語。



集団で群れて大声で会話し、なんでもかんでも写真に収めているのが中国人。
長い棒の先にスマホを取り付け、常に「自分撮り」をしているのが韓国人。




ごった返す境内はとても日本国内とは思えない空気が漂っていました。
音羽の滝で長いヒシャクで水を汲んで飲んでるのも日本人ではないような。







あれだけ混じってしまうと、
もはやだれが中国人で、だれが韓国人で、だれが日本人なのか分からへんわ。



そりゃ、外国から京都に来てくださるのは大歓迎ですよ。
でも、以前の清水寺は、落ち着いた風情があったのに、今のそれは屋台村みたいな雑多ぶりなので、
僕の心中複雑でしたわ。







そんな境内を歩いた先に、ようやく見つけました。







こんなのは海外からの旅行者には興味がないらしく(当然か)、ここだけは純粋に日本人の濃度が高まっていました(笑)。



正面には今年の漢字がででーんと掲げられていました。







どういうことですか、これは orz
今年一年を代表する漢字がこんなのでいいのか?


今年は17年ぶりに消費税が増税されました。
それほどに国民を苦しめてるということですね。



そして、中には過去の「作品」が掲げられていましたが、撮影禁止とのことで写真はありません。

代わりに、今までの「今年の漢字」を新聞記事から抜粋しましたので、お目にかけます。







どうでしょう。これらを見てどういう印象をもたれましたか。

その時あった出来事をいくつかピックアップしてみると、


95年の「震」は阪神淡路大震災。
97年は「倒」は多数の金融機関が経営破綻。
00年と12年の「金」はシドニー五輪やロンドン五輪での日本選手の活躍。
03年の「虎」は阪神タイガースの優勝が。
11年の「絆」は東日本大震災で人々のつながりを確認…。



来年はいい漢字を揮毫してもらえるような年にしたいものですわ。




再び境内に出ると、やはりそこは日本なのに外国のような様相。
山門前で記念写真を撮りたおしている人たち、ほとんど外国人です。日本語聞こえません orz






清水寺に足を運んだのは、「今年の漢字」を見るだけではなく、
地元民として京都を再発見しようという目的もありましたが、どうやら僕は来る場所を間違えたようです…。