世界遺産で大人版水遊び
京都盆地の北部、西の賀茂川(通称:がもがわ)と東の高野川の「Y字ゾーン」に
はさまれた
ロケーション最高の位置に、それはあります。
世界文化遺産にも指定されている、下鴨神社。 京都観光の定番スポットですので、 HPに遊びに来てくださってる方の中にはお参りに訪れた方もおられるでしょう。 正式名称は別にあるらしいんですけど、そっちを知ってる人は少ないので省略(笑)。 |
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市街地にありながら、「糺の森(ただすのもり)」という 森林浴が楽しめそうな林の中を行く参道があり、風情もあります。 |
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僕なんかは参拝よりも遊ぶ目的や仕事サボる目的で訪れてましたけど(笑)。 祭事のあるときはすごく混雑するここも、 普段の昼間などガラガラで静かですからね。 そのへんでゴロゴロしてても何も言われへんし(笑)。 |
言うときますけど、僕だけじゃないですよ。
参道の西隣にある、流鏑馬(やぶさめ)が行われることで有名な馬場にしても、
普段は近所の親子がキャッチボールなどしてますし、
奈良の小川は子どもたちの格好の水遊び場に変身。
世界遺産の神社と言えども、地元民にしちゃあその程度ってことです。
まぁ、下鴨神社は祭事が多いことでも有名です。
先ほど挙げました流鏑馬(5月3日)はもちろん、
蹴鞠はじめ(1月4日)、
節分祭(2月3日)とか、
京都三大祭の一つ、平安貴族が行列をなす葵祭(5月15日)では、行列の休憩地点(?)にもなりますしね。
そんな数々の イベント 祭事の中で、明らかに本来の目的を失っているものがあります。
7月の土用の丑の日の前後に行われる、みたらし祭です。 神社の境内から湧き出る御手洗池(みたらしいけ)の 水に足をつけて無病息災を願うというもの。 他にも、罪やけがれを祓い、疫病や安産にも効き目があるとか。 子どもならともかく、僕のようなおっさんが川とかで水遊びしてハシャぐと いうのは世間の目があるので中々出来ないものですが、 下鴨神社では それが堂々と出来る! 子ども心に帰ろうと自転車を漕いで行ってまいりました(笑)。 |
2011(平成23)年7月24日(土)18時。
夕方なら空いてきてるやろうとの予想を大いに裏切り、参道はあふれんばかりの人で埋め尽くされ、
屋台が並び、歩きにくい状況でした。
みたらし祭は朝5時半から営業(?)しているので、 地元の利を生かして早朝攻撃を仕掛けるべきやった…。 |
僕にとって遊び場であっても、曲がりながらも世界遺産(失言)。
訪れる人にとっては神聖な場所ってことが頭からすっぽり抜け落ちていました。
やたらと目につく かき氷の屋台は、いずれの店も協定を結んだかのように「ミルクかけ放題」。
普通、ミルク氷はプラス50円とかプラス100円とかでプレミア感を出しているだけに、大盤振る舞いです。
「“ミルク氷”命」の僕にとっては天国のようなサービスですが、ここで食べてしまうとあとでお腹ピーピーになりそうな気がしてパスorz
参拝者をかき分けかき分け境内へと急ぎます。
鳥居をくぐり、山門をくぐると、そこには長蛇の列が出来ていました。 うわ〜メチャクチャたくさん人が居るやん。 |
何事にしても並ぶのが嫌いな僕は帰りたくなりましたが、ここまで自転車漕いできたのにスゴスゴと帰れるはずもなく、
致し方なく並ぼうとしましたが、ロープで仕切られていて、先に本殿の方へと 回り道
誘導されるようになっています。
本殿をショートカットして みたらし祭だけ行かんと、ちゃんとお賽銭入れて本殿をお参りして行けという、
下鴨神社の下心が見えてます(笑)。
おかげで僕の財布から小銭がどんどん無くなっていくやん(涙)。
さて、ようやく みたらし祭の列に並びましたが、なかなかのハイペースで列は動き、
僕の前には100人以上の待ちがあったのに、5分と待たず入口までやってこれました。
ここで履き物を脱いで素足になります。長ズボンや浴衣の方は裾をまくります。
水深が大人のヒザ下くらいありますので、しっかりまくっておかないと濡れますよ。
←女性向けに更衣室まであるなど、神社の神事にしては過剰気味なサービス精神です。
僕はすべてを見越して半ズボンで素足にサンダル履きで来たのに、取り越し苦労やったということか(涙)。
入場料 初穂料 200円を払うとロウソクをもらえ、それを持っていざ池へ!!
5台くらい並んだ業務用扇風機が生ぬるい風を送っていました→ | |
この日はとにかく暑かったので、早く水に入りたかった。 子どもたちも神社で水遊びが出来てさぞかし大喜びやろう。 |
と、流れ作業的に次々と入水する参拝者から悲鳴のような声が上がっているではないか。
どうしたんや?何かあったか?
水に足をつけた僕も悲鳴を上げそうになりました。 水がメチャクチャ冷たいがな! そうです、池の水は地下から湧き出ているため、 「夏は冷たく、冬は暖かい」地下水の基本を踏襲していたのです。 |
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僕はお参りよりも、単純に涼みたかっただけなんやけど、 気持ちいいを通り越して足の感覚がマヒしそう! 周囲の子どもたちも喜んでいるのは最初だけで、あとはちっとも楽しそうじゃないやん(笑)。 冷たいやろ?そうやろ?オッチャンもガマンしてんねんで〜。 |
さっさと前に進みたいけれど、 明らかに定員オーバーの池。 さらに立ち止まって記念写真撮ってる人がいたりで 無秩序状態。 世界遺産での神聖な儀式とは思えん光景が 広がっていました。 |
これをユネスコの人が見たら「私たちは世界遺産に選ぶ場所を間違えた」と頭抱えるど(笑)。
入口で200円で買ったロウソクに火を点け、お参りをして池から上がるのですが、
このロウソクが風もないのにすぐに立ち消えしてしまう嫌がらせ仕様で、
池の途中にある火元まで何回も火を点け直しに戻らなきゃいけないorz
そのためにさらに渋滞が伸びる悪循環に。
池から上がって足を拭くと (ちなみにタオルは用意されてませんでした。女性更衣室はあるのに!)、 その先には参拝者からさらにお金をもぎ取るトラップが 仕掛けられているのですが、それを振り切れるかどうかはアナタ次第。 どうぞご自身の目でご確認ください(笑)。 |
そういうわけで、足だけ冷えて上半身は暑いままの神事は終了しました。
無病息災を祈ってきたはずなのに、
その後の2週間で、今まで経験したことがなかった過呼吸の発作や熱中症でダウンしたのは、
神様を散々コケにした罰が当たったんですかねぇ(涙)。