春分の日だけ




路線バスって乗りますか?

知ってる人は知ってる、京都市内は路線バス大国でして、
市バス(京都市営バス)をはじめ、京都バス、JRバス、京阪バス、京阪京都交通、阪急バス…の6社が運行しています。



しかも、均一運賃区間内乗り放題の「一日券」が使えるので、路線バスは観光にもってこいです。
歩くのが面倒くさくて、「一日券」で次のバス停までだけ乗ったのも懐かしい思い出(笑)。



路線も大変充実していて、市バスはその数が多すぎるため、基本的に「○○行き」と呼ばす、
路線番号の「3番」とか「46番」とか、「204番」などと呼びます。
いつも乗るバスなら路線番号知ってて当たり前ですし。


ちなみに、
「3」は、松尾橋〜北白川仕伏町、
「46」は、西賀茂車庫前〜平安神宮前、
「204」は、北大路バスターミナル〜西ノ京円町の循環路線。


京都駅や北大路バスターミナルで同じ系統の循環バスの時計回りと反時計回りを間違えて乗って、
全然違うところへ連れていかれる
のはご愛敬(笑)。




そんな京都市内の路線バスにおいて、とっても妙な運行をする路線があります。

京都バスです。

歩いていて、たまたま目に入ったこちらのバス停。







京都市民向けに場所を書くと、下鴨中通北泉です。
京都市民以外向けに書くと、府立植物園の東側の通りです。



何てことはない単なるバス停に見えますが、
バスの時刻表を見ると、



時刻らしいものががいてありません。バス停なのに。




よく見ると、



平日はヤル気がないようです。




では、休日はどうなのかというと、










春分の日だけの運行!
こういうことですか、これは??!!




京都バスの時刻表を見ても、



春分の日だけ。
1年に1本だけ走る路線。
運行時間、1年で10分間だけ。




しかも、地元の方ならよくわかると思うんですけど、わざわざこんなルートをたどる必要がなく、ニーズがゼロ。
このバス停と、前後の「府立大学前(下鴨中通北行)」と、「京都コンサートホール前」は、このバスしか通りません。


これら2つのバス停は、1年に1本のバスのためだけに存在している、と。
なんと可哀想なバス停なんやろう (´Д⊂グスン


これだったら臨時運行にしたらいいと思うんですけど、それを定期路線のままにしてあるのには、理由があるのです。




バス路線を維持するため。




一つの路線の免許を得るのには、国土交通省に申請をしたり、警察や沿線住民と協議をしたり、
バス停の位置を決めたりと手間ひまがかかるそうです。

それをいったん廃止してしまうと、将来復活させたい!と思っても手続きを一からすべてやり直す必要があるので、
年に1本でも運行して路線の免許を維持している…ということらしいです。



ちなみに、京都バスにもそれぞれ路線番号があるのに、この「春分の日」路線だけ番号が振ってありません。


京都バスには、紹介した以外にも「春分の日」路線が何本かありますので、京都観光の話のタネに幻のバスに乗るのも楽しいかも、よ?

詳しくは右のリンクから「路線図(PDF)」へどうぞ♪ http://www.kyotobus.jp/route/index.html