或る日のラーメン街道
京都。1000年の都。
戦火による被害が少なかったために、古い寺社仏閣や街並みが多く残っているため、
それらを観光資源として国内外から観光客を招き入れています。
それだけではなく、伝統工芸や文化なども長く受け継がれていますね。
このように、京都って歴史を感じさせるのが最大の特徴かと思います。
が、歴史を紐解くと、案外ミーハーなところもあったりするんですよね。
そんな中で、京都の新たな食文化の一端を見てみたいと思います。
ラーメンです。
京都って他地域に比べて、チェーン店ではない個性的なラーメン屋が妙に多い気がします。
誰が決めたのか知りませんが、味は背油たっぷりの濃い目の醤油味が京都風だとか
(その点で「天下一品」は仲間ハズレやな(笑))。
その最たるのが、左京区の東大路通り、高野交差点〜東山北泉あたりまでの一乗寺という地域にラーメン屋が集中している、
通称「ラーメン街道」です。
一乗寺界隈でラーメン店を出すのがラーメン道を目指す人たちの夢だそうで。
僕は、かつての仕事場がラーメン街道から程近いところでしたので、お昼ご飯にちょくちょく食べに行っていました。
その当時はそこまでラーメンラーメンしてなかったと思うのですが…。
いつの間にこんなにラーメン屋だらけになったのか、って感じですよ。
週末の昼ともなると、そこここのラーメン屋の店先に行列が出来ます。
2016年のある日曜日の正午ごろに、様子を伺いにいってみました。
ざっと写真を撮ってきましたのでお見せしましょう。
「横綱」と「珍遊」は チェーン店ですが、ここでは古参です。
「夢を語れ」は いわゆる「次郎系」ですわ。
それ以外は独自路線の店です。
かなり雑に探索してこの件数です。枝道に入ったらまだあると思います。
ここでは店主達のシノギの削りあいが繰り広げられ、勝った者は残り、敗れた者は去っていく、
ラーメン店の栄枯盛衰を目の当たりにするわけです。
ちなみに、並んでいるのは、京都のラーメンを味わいたい観光の方たちがメインです。
地元京都人はセッカチなため、わざわざ並んでまでして食べませんから(笑)。
あ、コインパーキングまでこの名称ですよ(笑)。