京都観光・ここへ行けッ!
今までに くどいほど書いていますが、
辛うじて京都市民である僕にとって、観光シーズンほどヤなものありません。
ただいま紅葉シーズン真っ盛り。
全国・全世界津々浦々から京都市内に観光客が押し寄せ、
そこに住み生活する僕たち京都市民ははっきり言って迷惑してます。
今日、仕事で某・超定番の観光地を通ったのですが、おびただしい数の人であふれていました。
今日月曜ですよ。平日でこれなら土日など…考えたくもない。休日出勤も考えさせてもらうわ。
一部の人は歩道には入りきれず車道を歩くし、いきなり道を横断するし…轢かれたいのか?(-_-x)
紅葉見物に来ているのか観光客見物に来てるのか分かりませんわ(笑)。
そういう歴史都市・京都市ですが、地方の中堅都市同様、東京資本の波が押し寄せ、開発ラッシュに沸いています。
伝統ある老舗の建物が取り壊され、
跡地に地域の規律を無視した無味な高層建造物が建つのは当たり前の光景になってしまいました。
現在3期目の市長が1期目の時に「景観を守るために建物の高さは31mまで」と決められていた規制を撤廃し、
「高さ制限45mに緩和、一部では60mまでOK」としたせいで、
京都駅ビルや京都ホテルをはじめ、御池通などに面したところや、旧市街地でも建物の規制を蔑ろにしたせいで、
風情ある通りに無粋なマンションが林立する異常事態になってしまいました。
こんな中途半端な街のどこが世界に誇れるんや。
こんな中途半端な地方都市に観光に来て何がうれしいんや。
古都京都が新旧アンバランスに配置された雑多な街に変わってしまったのは
支離滅裂竜頭蛇尾朝令暮改発言のハゲ狸、お前の10年間の勝手な政策のせいやど!!
家の場所は知ってんねんぞ、いつまでもカッコつけてセンチュリーで出勤するな、府知事みたいにプリウスにしろ!
あーすっきりした。(笑)
ようやく外部からの指摘を受けて、今度はいきなり「旧市街地の建物の高さは15mまで」とか、
今までやってきたことの正反対の極端な政策を発表。
大きな建造物が特盛りに建ってるのに、いまさら遅いわ。
遅いかもしれないけれども、これ以上の乱開発はさせない、景観・眺望保全をすべきだと、
「時を超え光り輝く京都の景観づくり審査会」という長ったらしくてクサい名称の人たちが提言しました。
市も「時間をおけば景観を疎外する建物が建ってしまう恐れがある」と早急に取り組むそうですが…。
「疎外」じゃなくて「阻害」やろ?儲ける事しか考えてない東京資本のバカヤローに負けてたまるか!
関西人の東京コンプレックスを今ここに見せ付けろ!
とうとう東京人まで敵に回してしまった(爆笑)。
…ほんで、今回のコラムはいったい何のテーマやったっけ?(笑)
あ、そうそう、京都の風景についてでしたね。
----------
そういうわけで(どういうわけだ)、殺風景な京都市街において、
残されている歴史や伝統ある風景だけでも守っていこうじゃないか、ということになったわけです。
それで、「時を超え(以下略)」が提言した中には、守るべき京都の眺望景観・借景として38ヶ所を
ピックアップしてきました。
逆に言えば、選ばれた場所こそが「京都らしい」とお墨付きを得たことになります。
38ヶ所全てを列挙してみます。どれだけ知ってます?
【境内の眺め】 | 賀茂別雷神社(上賀茂神社) 賀茂御祖神社(下鴨神社) 教王護国寺(東寺) 清水寺 醍醐寺 仁和寺 高山寺 西芳寺(苔寺) 天龍寺 鹿苑寺(金閣) 慈照寺(銀閣) 龍安寺 本願寺 二条城 京都御苑(京都御所) 修学院離宮 桂離宮 |
【通りの眺め】 | 御池通 四条通 五条通 産寧坂付近の通り |
【水辺の眺め】 | 濠川 宇治川派流 疏水 |
【庭園の眺め】 | 円通寺 渉成園 |
【山並みの眺め】 | 鴨川から東山 賀茂川から北山 桂川から西山 |
【「しるし」への眺め】 | 賀茂川右岸から「大文字」 高野橋および高野川左岸から「法」 北山通から「妙法」 御薗橋および賀茂川左岸から「船形」 松尾橋および罧原堤(ふしはらつつみ)から「鳥居形」 西大路通から「左大文字」 船岡山から「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」 |
【見晴らしの眺め】 | 加茂大橋から北方 桂川両岸から嵐山一帯 |
【見下ろしの眺め】 | 大文字山から市街地 |
新聞記事を見ながらパソコンに入力したんですけど、
定番中の定番ばっかりですね。
「境内の眺め」にはもっと採用すべき場所がありますよ、
平安神宮とか、大徳寺とか、相国寺とか、妙心寺とか、東福寺とか…。
「通りの眺め」に上がっている4つの通りのうち3つは、市街地のど真ん中で交通量が多く、乱開発ですでにメチャメチャです。
風情などあったもんじゃない。誰やこんなところを選んだのは!
選ぶなら高級感漂う北山通りとか、桜並木が美しい加茂街道とか、鴨川に沿う川端通とかにしろよ…。
「水辺の眺め」には深泥池(みどろがいけ)も宝ヶ池も広沢池も入ってないし。
一番問題なのは、われらが山科区から選ばれたのが疏水だけってことでしょうか(-_-x)
その疏水も山科の部分は大した事ないので、たぶん、文豪が歩いた「哲学の道」とか「インクライン」とかのことを指してるような予感…orz
…38ヶ所全てを地図帳で追いかけているなかで、「境内の眺め」にはある共通したものがありました。
それを基準に選んだか…と。だから平安神宮(以下略)などは却下されたんやな。
こんなお墨付きなどいらんなと感じました。
さて、「共通したもの」とは何でしょう。
分かった方はメールやBBSへ回答をどーぞ。正解者の中からえいまる君じきじきにヒゲヅラの熱い抱擁をプレゼント!!
わー物を投げないでくださ〜〜い!!(逃)
----------
参考資料:朝日新聞2006年11月7日付朝刊