被パパラッチタクシー




京都を観光するとき、あなたなら交通手段は何を使いますか?


公共機関なら、
電車(京阪、阪急、地下鉄、京福、JR)
バス(市バス、京阪バス、京都バス、京都交通)


それ以外でなら、天気がよければレンタサイクルもヨシ。


ですが、ほかにも優れた交通手段があります。


タクシーです。


えー、タクシーなんか乗ったら料金だけで破産してしまうわ!ってお思いの方は甘いです。


タクシー会社は、長年殿様商売をしてきてましたが、この不況の折乗客が減り、
このままでは生き残れないと、さまざまなサービスを展開しだしました。



ポイントカードや長距離割、深夜割増無し、お迎え料金廃止、
空港まで均一料金、禁煙車、液晶テレビ搭載ニュースタクシー、プジョー406の改造車
(嘘)などなど、
乗るほうにとってはありがたい、でも、会社にとっては首が絞まるようなサービスを次々と打ち出してライバル会社と差別化をはかり、
顧客集めに必死です。


ワンメーターの客を乗車拒否してた頃がウソのようですわ。



京都に限ったことではないですが、
タクシー会社には、「観光タクシー」と呼ばれる“○時間○○円”で貸切に出来るシステムを持つところが多数あります。
ある意味公共機関より便利ですよ。名所はもちろん抜け道だって知ってるし、コース旅行だって扱ってますからね。


ガイドマップを見ながらバスや電車を乗り継いだりする手間も無いですし、
観光バスに乗って大人数でゾロゾロ…ではない、自分たちの旅行を後押ししてくれますよ。




その中で、ちょっと変わったサービスで新聞に取り上げられたタクシーがあります。



これです→ 



もともと「三つ葉クローバー」がマークのこの会社は、
幸せを運ぶタクシー
として、「四つ葉のクローバー」のタクシーを導入しました。
四つ葉にちなんで、台数は4台。この会社は1200台のタクシーを保有していますので、出会う確率は非常に低いです。

このタクシーに乗ると、乗車記念として、
四つ葉のクローバーのマークが入ったシールとカード
をくれます。




これをたとえば、いつも持ち歩く財布や携帯などに貼っておくと、誰かの目に止まって新たな出逢いがあるかもよと、
乗車した方からもらったものです(笑)。






↑普通の「三つ葉」のタクシーと「四つ葉」のコラボレーション。偶然撮りました。




人間ってレアなものに過剰反応する傾向がありますので、このアイデアはなかなか評判になりました。
でも、この四つ葉タクシーの運転手は結構神経をすり減らすそうです。


このタクシーに乗りたいマニアな客にパパラッチよろしく追い回されることがあるそうで。

それは大変や。
パパラッチといえば、有名人や芸能人をつけまわして、その人の私生活や個人的なことまで記事として
情報誌や新聞などに売ってる下衆カメラマンなどのこと。

1997年にイギリス王家の皇太子元妃、ダイアナ氏が乗ったベンツが彼らに追い回されたあげく
トンネルの側壁に激突して元妃が亡くなった事件を思い出します。



この四つ葉タクシーも、それを振り切るために飛ばして電柱に突っ込んで「不幸を呼ぶタクシー」になったらどうする?(笑)