2000円でバス
お風呂のbathのことではりません。
乗り物のbusです。バスガス爆発のバスです(早口言葉)(意味不明)。
日本語で書いちゃうと両方とも「バス」ですけど、英語では「ス」の発音が違いますね〜。
発音で誤解を招く有名どころでは、
ご飯ありますか?と「Have you rice?」と言ったつもりが、相手には「Have
you lice?」と聞こえてしまい怒らせるパターンですね。
ニホン語だと両方とも同じ音となるRとLを別々に発音するのは難しいし、聞き分けるのはもっと難しいしので、
ゴハン欲しいだけなのに喧嘩沙汰にしたくなかったら、素直に ほんやくコンニャク使っとくのがいいよ(笑)。
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さて、今回取り上げますのは、川崎市です。
って、なにがありますかね?
多摩川挟んだ向こうは東京都やし、南隣は横浜市…と超巨大都市に挟まれ
分かりやすい典型的なベッドタウンのイメージが…。
観光名所って川崎大師と藤子・F・不二雄ミュージアムくらいしかない。
ご当地グルメもないし、地場産業、伝統工芸なんてもちろん聞かないし。
なんにもないやん。
そう、何もないことで困っているんです。
その理由はふるさと納税。
HPでは3度目の登場なので簡単に書きますが、
よその自治体に納税(※正確には寄附)すると、
その額の最大3割の返礼品がもらえるシステムですね。
(→コラム「2000円でメットをゲットだぜ!」)
(→コラム「2000円でポルシェ」)
そこから一律2000円が控除されるので、自身の収入に合わせて損をしない額でふるさと納税すると、
控除額の2000円で返礼品をゲットできるわけです。
各自治体は歳入を増やしたいですから我が街にぜひとも納税を!と返礼品に工夫を凝らしています。
返礼品は地場産に限定されていますので、
メーカーのある街なら、そこの製品だったり、
農村の街なら、そこで取れた農産品だったり、
観光の街なら、そこのホテルの宿泊券だったり、
…ですが、川崎市には製造業・農業・観光業、どれもありません(もしあったら教えてくださいな)。
なので、川崎市にふるさと納税してくれる人が少なく、
かつ川崎市民がよその自治体にふるさと納税しまくっているので、財政の流出に繋がってるんですね。
ちなみに、2023(令和5)年の川崎市へのふるさと納税額は16億円なのに対して、
川崎市民がよその自治体へふるさと納税した額は123億円。
スーパー大赤字です。
そりゃそうですよ。
ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」における川崎市の返礼品ベスト3が、
モバイルバッテリーとトイレットペーパーなんですもん。ホンマにめぼしい産業無いんやな。
川崎市のサイトにも「貴重な市税が、『ふるさと納税』によって流出しています」と焦りを見せています。
ここまでくると気の毒になってきます。
↑川崎市HPより
かつて返礼品に地場品でもないAmazonのギフト券をばら撒き、
狂ったような税収を手にしたために出禁になった自治体がありますが、あそこもパッとしないしなぁ。
とうとう川崎市は税収UPになりふり構わぬ姿勢を見せまして、
不要となった市有財産を返礼品に出したのです。
それがこれ↓
(c)朝日新聞
現役を引退した路線バスを返礼品に。
用意したのは2台で2011年式。
走行9万1500kmと10万800km。36人乗り(座席数は12)。大型免許が必要。
塗装もそのままで、市章だけは外して、あとはそのままの現状渡し。
そんな車両で走ったら目立つな〜。
町内会の旅行にピッタリやん。行き先表示板に「○○町内会 温泉ツアー」とか表示させて。
ただし座席は椅子取りゲーム状態なので、負けた人は目的地まで立ち乗りね(笑)。
で、バスをゲットするための肝心のふるさと納税額は
1台あたり1300万円!おれの年収を大きく超えてるやん orz
ちなみに、もっともおトクに2000円でバスをゲットしたいなら、
必要な年収は約3億円です ハナシニナラン orz
さ、川崎市愛をふんだんに出してバスを自家用車にしてくれるブルジョア民はいるのかな〜?
川崎市よりも、僕ににふるさと納税する気はありませんか?
参考・引用記事
朝日新聞 横浜版 2024年10月5日付朝刊
川崎市HP
https://www.city.kawasaki.jp/230/page/0000109019.html