第3のドッカンパワー
以前、エンジンの排気量はそのままにパワーアップさせる方法として、過給機を用いる方法を紹介したことがあります
(→コラム「出てこいドッカンパワー」)。
大きく2種類、ターボとスーパーチャージャーがありまして、どちらも大きなパワーを出すことができるのですが、
・ターボは、排気ガスを用いて過給機のタービンを回すので、出力が上がるのがワンテンポ遅れるタイムラグがある
・スーパーチャージャーは、エンジンのクランク軸から過給機のタービンを回す動力を取り出すので、その分がパワーロスになる
…というデメリットがあります。
ま、両者とも技術の向上でデメリットを感じにくいほど性能があがっている(らしい)です。
が、ここにきて新たなドッカンパワーを炸裂させる過給機が登場したのです。
これです。
何やこのレントゲン写真みたいなホネホネロックの物体は?と言うなかれ(僕は言いました)。
新開発のV型3気筒エンジンと新型の過給機を一挙に見せてくれています。
その過給機は、なんと電動です。
エンジンに依存しない独立した機構なので、任意のタイミングで加給できるのが最大の特徴。
ターボやスーパーチャージャーのため排気管やギアなどのパーツもいらないので
設置場所の制約が少なく、かつ軽量コンパクト化できます。
だいたい、この電動過給機の本体は実質的にドライヤーみたいなパーツだけでしょ。
そして、V3という見たことのないエンジンとの組み合わせ。
なぜ2気筒や4気筒ではなく3気筒なのか。
エンジンの前と後ろでシリンダー数が違うと重量バランスの考慮もいるし、性能にムラが出るとも聞きますが…、
まぁ「エンジンのホンダ」ですから秘策が仕込まれているのでしょう。きっと。
ショートストロークの600ccくらいかな…と想像しています。
「排気量は言えない」と担当者の弁でしたから。
自慢したいだけやん。ケチ〜。
それに未知の電動過給機の性能が加わったらどんな走りをするのやら。
Rタイヤはスーパースポーツよりも太い200サイズを履いてましたので、想像以上の潜在能力を秘めているのかもしれません。
あと、スイングアームにプロアームを採用しているあたり、今は亡きVFRシリーズの新型車になったり…なんて期待も。
現場からは以上です。
え?それだけ?
だって、説明書きとかパンフレットとか何もなく、ただこれがデンと置かれていただけなんですもん。
想像力逞しくしようにもヒントがなさすぎる。
もしかしたらこれらはハリボテで、ホンマにドライヤーがつけてあったりして(笑)。