側車付トリシティ




あれは間違いなくトリシティやった。
でも、ものすごく違和感のある姿をしていた。




トリシティは、前輪が2つ、後輪が1つからなる、ヤマハご自慢の3輪スクーターです。


50ccを超える3輪の乗り物は、法律の上ではバイクではないのですが、
特定の条件を満たした場合に限り二輪のバイクと同様に扱われます(→コラム「『3輪のバイク』見参!」)


しかし、僕が見たトリシティは、後輪も2つあったんです。
つまり、4輪です。言うまでもなく改造したのでしょう。



イメージ画像を貼りつけときます。(様々な事情により画像を加工しています)









20年近く前にヤマハが法的に実現不可能な“4輪バイク”テッセラクトを試作(→コラム「ヤマハ、お前もかorz」)してたけど、

こういうやつね→ 
(c) ヤマハ発動機


まさかリアルな4輪バイクを公道でお目にかかるとは。




でも、ついているナンバーは軽二輪(126〜250ccのバイク)のものでした。
うーん、これはトライク扱いなのか?(→コラム「トライク」)。
ちなみに乗ってる本人はバイク風の格好にちゃんとメットも被ってましたね。



「バイク」であるトリシティの前輪にスペーサーを噛ますなどして幅を広げ、トライク化したトリシティなら実際に乗っていた人を知ってます。
ノーヘルで乗れるからいいよ〜と当の本人は言ってました(汗)。



それはともかく、この手の4輪の乗り物は、50ccのミニカー以外では登録できないはず。
そして、トライクは Tri−Cycle と表現するように3輪が大前提です。
では、どうやってナンバーを取得したのやろう。



考えられるのは、

トリシティを法的に二輪と見なすことから、後輪が左右非対称となるように車輪を一つ付けることで、
書類上「二輪+1」の車輪をつけたサイドカー(側車付き二輪車)の体裁とし、コジツケで登録したのか…。




でも、どこをどう見ても4輪ですやん。アウトやろ。




僕は、脳裏に焼き付いてしまったあの乗り物を
見なかったことにしたほうが良いのやろうか…。