こじつけ4999




かつて、山あいを縫うように通していた道。
狭くて坂道でカーブが多くて、運転しづらかったところを
それを技術がカバーし、トンネルを掘って一直線で快適に通れる…バイパス化していってますね。



僕の身近なところでいうと、滋賀県と三重県の鈴鹿山脈を越えていた超難所、石榑(いしぐれ)が、
石榑トンネルに取って代わり、超快適になったのがありますね。
(→コラム「悪魔のゲート」、「LEAD50、残酷の2乗」)

ですが、トンネルにはひとつ致命的な法律上の欠点があります。







こんな標識、見たことありませんか。

長大なトンネルは危険物を積載した車両は通行できないのです。
安全のため、らしいですが。その基準は5000m超

でも、危険物って爆弾とか核物質とか えいまるとか 、身近には無いものじゃないの?



チッチッチッ、あなたの生活にもありますよ〜。
ガソリンや灯油などの石油類。これも立派な危険物。



つまり、黒地に黄色で「危」マークが掲げられている車を指し、
タンクローリーもアウトなんですね。

得てしてそういうトンネルがあるのは高速道路でして。



代表的な、長大なため「通れない」トンネルとして、
阪神高速の新神戸トンネル(約8km)や、
中央道の恵那山トンネル(約8.5km)
関越道の関越トンネル(約11km)などがあります。



(↓)新神戸トンネル




(↓)恵那山トンネル(酷いブレ方や)




その区間では、該当車両はトンネル手前のICで降りて下道など別のルートをたどり、トンネルの先のICで高速に乗りなおすんです。

ダルいなぁ。

…技術が進歩して、山岳地帯の難所にトンネルが出来ても、ピューッと行けないのであれば、意味ないですやん。
そういうわけで、当然出てくるわけです。


中部横断道・樽峠トンネル…4999m
三遠南信道・青崩トンネル…
4998m
新名神高速・箕面トンネル…
4997m



キワどいのが(笑)。


5000mの壁を何としてでも阻止すべく…、ってコレ山を削って帳尻合わせやろ(笑)

そのおかげで物流が滞ることなくスムーズにいけばいいのですが…。

恵那山は通れへんのはとっても不便やし、今からでも山を3キロ半ほど削ったらいいのに(笑)。