アナログイカグラフ




日ごろハンドルを握っているみなさんは、安全運転を心がけていると思います。

そのなかでも、運転することでお金を稼いでいる職業運転手の方は、特に安全運転に気を配っていると思います。



…と口で言っていても、それはあくまでも自分基準ですやん。
そこで、運転状況を客観的に可視化するものがあります。



タコグラフです。



ご存じない方も、ご存じある方にも含めて言っておきますが、
足が8本のタコではありません。そんな語源やったら「イカグラフ」も出来るしな(笑)。

ニホン語で運行記録計と呼ばれています。



現物をお見せしましょう。





2DINに収まっている上側がアナログ式のタコグラフ、下側がデジタル式のタコグラフです。


バスのスピードメーターが後付けの大ぶりで鍵穴があったり、
タクシーの時計がやたらと大きい
のを見たことがあるかもしれませんね。
あそこにもアナログ式のタコグラフが仕込まれています。

で、中にはこんなものが。







CDサイズの紙が入っていまして、
ここに周回状に速度がグラフで記録されることで、どれだけ車が稼働しているかも分かるようになっています。
1周で24時間。





速度を超過するとその部分だけがグラフからチョコンと飛び出て記録されますので、飛ばして走っているのも即バレです(笑)。
物理的に紙に記録しますから改ざんもできませんしね。




…というのが長年使われてきましたが、今はデジタルタコグラフ…デジタコが主流です。





こちらは、速度や稼働時間だけではなく、加減速、ハンドル操作など運転そのものを総合的に記録するんです。
SDカードに保存だけでなく、通信機能もあって、運行終了時に自動的に運転データがサーバーに送信されます。
それをグラフにし点数をつけて評価もしてくれるんですよ。


管理者にとっては便利なものですが、
運転者にとっては脅威というか迷惑というか…。




だって、自覚はないのに不意に「急加速です」とか「急ハンドルです」とか音声で注意されるし、
長時間運転していると「ピンポ〜ン♪そろそろ休憩してください」とか説教されるんですから。





おれかって休みたいわい!仕事が終わらんから休めへんのやろ!(#゚Д゚)
おれじゃなくって会社を説教しろ!!



同僚たちも説教してくるデジタコに向かって文句を言い返してますから、
思っていることは僕と同じです(笑)。


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かつて、デジタコのSDカードを入れずに自由に走っている先輩がいました。
記録できないのである意味最強ですが、
デジタコより怖い上司に処分されてるんじゃないかなぁ…。