社内速度




僕、仕事で長いこと運転業務に携わっています。
たいていの職業運転手は業務中、あるものに縛られていましてね。



速度です。



標識で掲げられている制限速度ではなく、別の「制限速度」に縛られています。


会社で定められた制限速度、いわゆる「社内速度」。略して「社速」です。
僕も様々な職場に身を置いてきてますが、それぞれに社速が存在していました。



そういうのが存在する理由は、
経済性であったり、積み荷や乗客への安全性であったり、社会的・道義的責任であったり…でしょうかね。



ちなみに今いる職場の社速は60km/hとなっています。
僕もハンドル握るときはちゃんと守ってますぜ。



って、そんなん黙っといたら分からへんやん。飛ばせ飛ばせ〜☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノ イエーイ☆(死語)と挑発する輩もいるでしょうが、
運送業や旅客業で使う車両には、タコグラフという運行記録計が装着されていて、
どういう運転をしているかが丸わかりになるんです。
(タコグラフについては改めてコラムにしますね)




かつていた職場では、運転手同士が競争状態で突っ走っていて、タコグラフがついていようがお構いなし。
公道スラロームは当たりまえやし、「昔は○○○通りを100km/hで走ってたわ」と豪語する先輩もいたほど。
あそこ50km/h制限やで!倍やがな!!


まぁ、当時の職場は管理監督は形だけのガバガバの無法地帯やったしなぁ(懐)。
今も運転が雑なのは変わってへんみたいやけど(困)。

あのー、言っておきますけれど、そんな中でも僕はキチンと社速を守ってましたよ。同乗の相棒には「遅い」と文句言われようが。



そういう どうしようもない奴らにお手本を見せるような、
社則の社速(※ダジャレではない)を律儀に守っている(だろう)トラックを勝手に紹介。







1日3回もの配送、ごくろうさまです! (`・ω・´)ゞ

が、どうやら社速40km/hの模様。


朝の通勤時間帯、殺伐とした幹線道路をその速度で走られると、彼の車を先頭に大名行列
後続車からの無言の圧力や殺気だって何のその。ゴーイング・マイウェイ。
運転手の方は、達観した表情をされてます。諦めてるのかもしれんが。



そんな、制限速度よりもかなり遅い速度を定めたのは、きっとハンドルを握りもしないお偉方なんでしょうね…。