これぞ夢見た「空飛ぶ車」
昨今、世界各国でしのぎを削っている「空飛ぶ車」。
試作機を作ってチョイチョイ空を飛ばしてますよね。
我らがニホンでも、来る大阪万博でお披露目するのにあわせてベンチャー企業とかがセッセと作っていますが、
それを見てどう思います?
その姿形は、ミニチュア化したヘリコプターか、ドローンの化け物ばっかりですやん。
ちっとも「車」とちゃうやん。
そこで僕は、これらの乗り物に全く異なるネーミングを与えればどうかと提案しました。いまだ採用されてません
(→コラム「略称は『スカドラ』」)。
ま、車が空を飛ぶというアイデアは今に始まったことではなく、ずっと前から、
それこそ僕たちが生まれるよりもっと前からあったんですね(言うまでもないか(汗))。
(c)NHK
ニホンに車がちょっぴりしかなかった時代に、既に「50年後には車が空を飛ぶ」…と未来予測がされていたんです。
ちなみに1923年といったら大正12年、関東大震災があった年です。世界で初めてプラネタリウムができたのもこの年ですね。
で、その50年後いうと昭和48年か…。オイルショックのころですね。僕はまだ地球上に居ないな(笑)。
ですが、そこから更に50年経った今、まわりを見まわしてみてどうですか。
僕、このコラムを某自動車ディーラーで車の点検の待ち時間に書いてますが、
展示されている車、どれも空を飛びませんよ。
僕の視線の先には売り物のNSXが置いてありますけど、(→コラム「究極のサブスク」)
↑かなりやる気のないチェーンの張り方(笑)
7年落ち1万1000kmの中古の分際で、
新車価格より高い2606万7000円の値札を付けといて、それでも空飛べませんよ。
そんなけカネ払って空も飛べへんのやったら、隣に陳列してある NSXの消費税分で買えるN−ONEでマケとくわ(意味不明)。
長いこと鎖国してボケてしまったニホンは放っておいて、世界に目を向けると、
やはりというか当然というか、マジメに空飛ぶ車の研究(?)もなされてまして。
TVの番組でやってましたのでお見せします。(見逃し配信も終わったし解禁しても大丈夫やろう)
その試作機はコチラです。
(以下全ての画像 (c)NHK)
写真ですが、どうです?空飛ぶ車っぽくないですか?
あれ?これじゃアカン?
ではコチラはどうでしょう。
セスナ機にセダン型の乗用車を引っ付けたような、
これこそ僕たちの夢見た空飛ぶ車で間違いないでしょ。
ゲストに合成とちゃうのん?と突っ込まれてましたが、番組では動画でした。
本当に空を飛んでいる様子を撮影した映像が流れまして。
テロップでも大絶賛してますやん!
ところが、デモ飛行中に不時着してしまいます。
原因は燃料不足、ってそれガス欠ですやん(笑)。
どう見ても墜落にしか見えませんが(苦笑)。
それでも懲りない、夢見た人たちは新たな手段で車を空に飛ばそうとします。
それがコチラです。
スバル360(懐)のような車体が現れました…が、
なんと、翼を別添えにして牽引(けんいん)しています。翼トレーラー(笑)。
で、空港の滑走路に乗り付け、
何が始まるのかと思えば、
折りたたんだ翼を車に装着。所要時間わずか5分。
そして、空を飛ぶ。
これも誰がどう見ても空飛ぶ車ですやん。
このサイズ感やったら(多分)牽引免許も要らんでしょうし、
自家用「空飛ぶ車」として普及してもよさそう…やったのに、普及しませんでした。
理由はコチラ↓
ダメ出しのオンパレード orz
これやったら普通の車で空港に行って、飛行機に乗ればええやんと、突っ込まれてました。
ここで、あるゲストが発した言葉がすべてを物語っています。
車と飛行機、両者の性能や魅力を十分に持たせたニコイチというのは無理がある、と。
だから僕たちが夢見た「空飛ぶ車」は実現しなかった…。
ですけど…、それでは寂しいですやん。
ということで、実は今も夢を追い求めている人はいるんです。
それがコチラ↓
写真多めで紹介(笑)。
これは大正時代でも昭和時代でもないですよ。
2021年、令和の空を車が飛んでます。
なぁんや、やったら出来るやん!しかもカッコいい!中古のNSXに2606万7000円出すくらいならこっちを買うわ♪
しかし…、これを開発した企業、2023年に破綻しています ORZ
時を経ても車が空を飛ぶというのは、字で書けば簡単やのに、現実は色々と厳しいようです。
しかし必ずや我が家の駐車場に鎮座している自家用車だって自由に空を飛べる日が…!!
参考・画像引用:
NHK「未来予測反省会」 2024年8月14日放送