【50cc超125cc未満】 ふたつの「原付」の狭間に
車が生活必需品の地域では考えられないことですが、
都会では、お出かけ先での車の駐車場はたいてい有料です。
スーパーや商業施設などで○○円以上買い物したら○時間無料…とかはありますが、基本的に有料です。
つまり、都会での車の利用はタイム・イズ・マネーなんですね。
それどころか、同様の施設でも、
かつては無料で停め放題だったバイクや自転車の駐輪が有料化が進んでいますよ。
駅前駐輪場など利便性に優れたところが無料だった時代は秩序がなく、
自転車と自転車の間に更に自転車を突っ込んだりして、くず鉄置き場みたいになっていたことは記憶にあります。
そして無法地帯と化し盗難されやすくなる、と。(→コラム「速やかに250分の1」)
だから、駐輪ラック式の有料駐輪場にすることで整理整頓されるし、見た目も良くなるのでいいと思います。
ま、二輪車の駐輪だと、買い物をしなくても○時間までは無料…とか免罪措置(大げさ)がありますので、
その時間内に猛スピードでお買い物を済ませて余計な出費を抑えることにしています。
もちろん、お金を払えば盗られたり駐禁を切られる心配もないので、安心して長時間の駐輪もできます。
そういう意味でも、タイム・イズ・マネーです(笑)。
とにかく、こういう事情ですので、郊外にお出かけした際に、どこの施設でも駐車場が無料なのには感激しちゃいます。
というか、駐車料金を取ったら客が来なくなるでしょうね(笑)。
------
ここまでが前フリです(笑)。
さて、そのバイクの駐輪です。
車だと軽四から巨大ミニバンまで車両サイズを問わず駐車料金は一律と思いますが、
バイクの場合は、排気量によって料金が違うことがあります。
その根拠は、かつて、50ccを超えるバイクの駐輪は法律から取り残され蔑ろにされていた名残だろうと思います
(→コラム「パーキングパニック」)。
それが整備され、駐輪難民が解消されたのはいいことなのですが…、
新たに生まれた問題は、「原付」の基準です。
下の写真は、赤と青の背景でそれぞれ別の駐輪場です。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
下から2段の写真で、扱いが異なることが分かったでしょう。
「原付」の扱い方が異なるのです。
道路交通法(道交法)基準だと、「原付」は50cc未満ですが、
道路運送車両法(車両法)基準だと、「原付」は125cc未満。
駐輪場の設置者はその辺がごっちゃになってるのでしょう。
そういう状況を生み出す原因となっている、
同じ「原付」という単語が状況によって意味が異なるのは悪やし、
50cc超125ccのバイク
が片や「原付」、片や「自動二輪」では混乱します
(料金設定も異なるしなぁ)。
法律は究極の悪文と言いますけど、いい加減言葉の意味を統一したらどうなのかと。
駐輪場で125ccのバイクを停めるときに、ここはどちらの扱いなのやろうと いちいち確認をしながら、思っちゃいます。
こんなところでボヤくだけではアキマセンかねぇ…。