半世紀の進化
技術って、どんどん進化してますよね。
どんなものがあるかと挙げだすとキリがないですけれど、
身近なものでいうと様々な物事のデジタル化ですかね。
デジタル化の恩恵により効率化や省力化、利便性が進み、
1日24時間は不変のまま中身が濃くなり、いわゆるタイパが幅を利かせるようになりました。
僕が生まれた半世紀前とはその濃さがぜーんぜん違います。
そんな技術の著しい進化に対してニンゲンの脳は進化しておらず、
情報量と処理量だけが増えたことで、メモリーやHDDへの保存やデフラグが追いつかず、CPUはオーバーヒート。
結果、いわゆる「疲れた」人たちが巷にあふれる…。
僕はそういう「進化」の追っ手から逃れたいがために、不意にバイクを繰り
広大な海やおいしい空気の山里や、ノスタルジーあふれる田舎の情景に救いを求めているんでしょうね。
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さて、僕が地球に君臨(誤)して半世紀と書きましたが、その半世紀の技術の進化をちょっと見てみましょう。
ここで取り上げるのは原付です。
半世紀前、男の乗り物だったバイクに、販路拡大(下心)も含めて女の人にも乗ってもらいたいと出てきたのがスクーターです。
時代のターニングポイントになった一台がコチラ。
ホンダのロードパルです。
この形、何かに似てますよね。
そう、ママチャリ。
コンセプトは「脱・ママチャリ」やったんでしょうね。
ご婦人たちのアシであった自転車からバイクへシフトさせたい。
当時はノーヘルOKでしたからハードルは低いはず。
そこで自転車と同じ感覚で乗れるデザインにした、と僕は思っています。
そして半世紀後。
脱ママチャリから始まったスクーターは進化とともに自転車のカタチを離れ、そして
戻ってきました(笑)。
自転車にしか見えない原付に。
スズキのEV原付、e-POです。
こちらはペダルがついていて漕いで走ることもできますが、
モペッドと違いエンジンを搭載してないので、電動アシスト自転車のようなスタイリッシュさ。
これが半世紀の原付の進化ですかね。
「やっぱり原付やったら速度制限や二段階右折のせいで売れなかったので
デチューンして電動アシスト自転車や特定小型原付にしちゃいました〜」ってやりそうな気もしますが…。
変態企業スズキやしなぁ( ´・ω・)