アイドリングストップの末路
20年以上前に書いていたことが現実に。
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声高に言われていた時代がありました。
信号待ちのアイドリングの燃料消費は全体の10%を占める…とまで言われてましたからね。
環境維持やガソリンの節約に一役買うべく、信号待ち中はエンジンを止める。
エコです、エコ。
僕もバイクで長い信号待ちでは手動でアイドリングストップしてました。
どうするか、って?
キルスイッチをオフにするだけです。 It’s
eazy ♪
始動はセルボタン一発ですぐかかりますからね。
…とはいえ、
青信号に変わる直前に「キュキュキュキュ」とセルモーターの回る音が周囲に響くのは恥ずかしいものでした。
エンストしたか、ガソリンをケチってるという目で見られるのが。
そのうちアイドリングストップ仕様の車が次々とリリースされるように。
それが普及したか青信号で発進時にセルの回る音がよく聞かれるようになりました。
おかげで僕も心おきなく手動アイドリングストップをできるというものです。
(↑)
「A」が回っているマークがそうですけど、アイドリングのスペルは「idling」ですよ。
では「A」はいったい何を意味しているのか…。
ところが、耳障りになってきたんです。
アイドリングストップが搭載されていたのはコンパクトカーや軽四に集中している(個人的感覚)から。
ニホンの車に占める小型車・軽四の占める割合は多いですからね。
それだけではなかったんです。
信号待ちで前車がちょっぴり動いたら車間を詰めますよね。
あちこちでそれをやるから、車を動かそうとするたびにエンジンが始動して「キュキュキュ」と音もあちこちで響く。
こうなると違う意味で騒音です。何度も始動すると燃料も余計に消費してしまう。
発進しようにも始動によりワンテンポ遅れるので出遅れ、セッカチさんはイライラする。
別の問題も発生します。
セルモーターを回すのには大きな力が要りますので、
「アイドリングストップ車専用バッテリー」なる大出力のバッテリーが必要となり、それがお値段高い。
そして、アイドリングストップ中はエアコンの効きが悪くなる。動力源のエンジンを止めてますから当然ですね。
それだけやってるのに節約できるガソリン量は知れている、と。
これでは本末転倒。エコではなくエゴですがな。
アイドリングストップ機能をオフにしたほうがいいのでは?となるわけです。
ちなみに、弟がPCXで常時アイドリングストップしていたら、信号待ち中にバッテリーが上がり、
キックペダルもないスクーターなので再始動できず、路上でいきなり詰んでしまうハプニングを経験しています。
それから弟はアイドリングストップを止めてしまいました(笑)。
僕は手動アイドリングストップをやり過ぎてセルモーターを壊してますし。
修理費はなかなかの額でした。超不経済 orz
そんなわけで、
最近の車はアイドリングストップ機能を搭載しなかったりオプション扱いにしてるモデルも増えていますね。
たまに信号待ちで車が「キュキュキュ」と言わせてると懐かしく思ったり。
ガソリン消費を減らしエンジンを効率よく動かすのはハイブリッドカーが引き継いでますね〜。
そもそもアイドリングストップ機能は、エンジンを少しでも長く止めて
「カタログ上の見かけの燃費」を上げるためという話…グサッ!バタッ!(死)