斜め回転ドラムの意外な積み荷
僕、いわゆる「働く車」が大好きです。
チビッコたちが興味津々で見るじゃないですか、そういう車を。
僕も同類です。いまだチビッコと同じとは orz
(→コラム「働かない車」)
今回取り上げますのは、コンクリートミキサー車です。
建設現場へ生コンを届ける、わかりやすい「働く車」の一つです。
あの斜めになったドラムをいつもぐるぐる回しながら走っているのがメカらしいし、
生コンを降ろすときはエンジンがうなってドラムが高速回転し、
後ろの滑り台のようなところから生コンがどんどん滑り出てくるのをジッと見学するんですよね〜。
だいぶん大きなお友達ですが orz
で、生コンを全部吐き出すと、
運転手さんが備え付けのホースの水でドラムの中や滑り台をキレイキレイしてるでしょ。必ずやってるでしょ。
それも眺める、と。
地球上に生を受けて半世紀のビッグチャイルドですが orz
それにしても、ミキサー車乗りさんはマメできれい好きなんですね〜。
だいたいの「働く車」は専門職なので、ひとつのお仕事しかできないんですよね。
ところが、ミキサー車には意外な「使い道」がありました。
(c) 朝日新聞
おお〜、いい勢いで水が出てきたー!
水を運べる。
タンクローリー代わりになるんですね。想像外でした。
ドラムの中は毎回洗っているのでキレイ。
なぜ洗うのかというと、生コンは短時間で固まってしまうので
毎回キレイに洗わないとドラム内で固着して取れなくなるからなんですって。
きれい好きとかではなく、商売道具がアカンようになるから、いつもきれいに洗う、と。
義務です、義務。
走行中もずっとドラムを回しているのも、チビッコへのファンサービスではなく、
常に撹拌(かくはん)することで生コンが固まるのを防いでいるんですね。
(↑…とよく言われていますが、本当は水とセメントを分離させないため、だそうです。コラム公開後にご指摘うけました。ありがとうございます)
種明かししちゃうと夢が無くなっちゃうけど、
イベントなんかでミキサー車を登場させて、ドラムから意外なものを滑り出させて人気を出そう!
アメちゃんとかオレンジジュースとか(笑)。
記事引用:朝日新聞さがみ野版 2024年11月20日付