「見えない」信号機
周囲の人から自分の存在が見えなくなったらいいのに、と考えたことがあります。
透明人間とか、忍法「隠れみの術」とか、ドラえもんの「透明マント」とか…。
こっそりではなく、正面から堂々と入っていってもバレへん。悪いことし放題やね(笑)。
まぁ、ドラえもんの場合は、のび太が悪用に失敗し姿が見えているのに気づかず
ジャイアンにイタズラして、返り討ちにされるのがオチですが(笑)。
そんな架空の話ではなく、現実世界で「見えない」ものがあります。しかも交通社会に。
ではご開帳。
↑2つ目の信号、停電してるやん! いえ違います。
↑あの信号も停電してるやん! いえ違います。
見えないんです。
そんなことがあるのでしょうか。
近づいてみると…、なんということでしょう、
点灯しているではないですか!
↓普通の信号機なら、このように見えるはずです。
が、↓の2つ目の信号機はどう頑張っても見えない。
どうしてでしょう。
これにはタネも仕掛けもあります(笑)。
今見るべき信号を間違えないように、電球のレンズ部分に斜め下向きにスリットを入れて、
直前まで近づかないと信号の色が見えないようになっているんです。
↓手前の信号は見えるけど、奥の信号は「見えない」。
車用の信号だけでなく、歩行者用の信号にも同様のものがあります。
離れた場所からでは青信号が見えないようになっていて、歩行者が慌てて渡らないように考えられているようです。
(上記の写真2枚は長野県・銀次さんより提供を受けました。ありがとうございます)
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これらには応用編もあります。
幹線道路と交差する狭い道の信号は青の時間が短く、赤の時間がとても長いですよね。
セッカチさんが貴重な青信号を見てぶおーんと加速すると危ないですので、
それを防止するために、同様にスリットを入れて信号機の色が直前まで分からないようにする、と。
難しい技術を使わなくても、ちょっとしたことで見間違えも防止できますし、事故のリスクを下げられる。
見知らぬ土地を走ってるときに「見えない信号機」があったとしても、それは停電ではありません。
あせらず落ち着いて走ってくださいね。
もしタマ切れやったら110番通報してくださいね〜。緊急事態ですから遠慮なく。