一つ目信号機の受難




以前コラムにしたためましたネタの続編です。
(→「四つ角に佇む『一つ目』の弱点」)


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交通量が少なく、中央線もない道路同士が交わる十字路でチョイチョイ見かける、
一灯式の、赤と黄色の点滅だけの信号機







シンプルで工夫されてるなぁ…と個人的に思っていたんです。

が、






どんどん撤去されていってます orz



信号機の点滅の意味は、
・黄色の点滅は、周囲に注意して通行可
・赤色の点滅は一時停止

です。



けど、認知度が低く
災害時などの停電対策や、交通インフラの維持費用削減もあって撤去が進んでいます。



と言いますか、そもそも点滅信号の意味を知らん と orz
教習所でも習っているはずなんですけど…。




一灯式の信号機は、1984(昭和59)年12月に福岡市に初めて設置されました。
住宅地など道路幅が狭く、普通の信号機の設置が難しい交差点でも優先関係を明確にすることで
出合い頭の事故を減らす狙いがあったそうです。


そして全国に広がり、2015年度末には約6000基あったとのこと。
それが2024年度末には2351基まで減っています。


なお、2024年度末の設置数のベスト5は

1位 福岡県 748
2位 愛知県 375
3位 鹿児島県 152
4位 宮崎県 143
5位 北海道 134


福岡県はダントツに多い。全国の3分の1を占めていますね。
先駆者のプライドが許さないか(笑)。

最盛期は1600基あまりあったので、それでも半減してますが。

そして10都府県ではゼロです。




(↓)そういうわけで、ポピュラーな姿に改められたのがコチラ。


↑2020(令和2)年3月13日




(↑2021(令和3)年6月27日)




(↑2021(令和3)年7月11日)



つまり、
元・赤色点滅側は一時停止に、
黄色点滅側は何もナシに。



ですが、無くしたら無くしたで交差点の意識が薄まるようで、出合頭の事故が起こってしまいまして。



以下、京都新聞より引用



(C)京都新聞



結局、どっちが良いのやら、ですね(悲)。




記事引用:
京都新聞デジタル 2020年2月8日付配信記事
京都新聞 2025年8月19日付夕刊