ゆずりゾーンのニーズ




片側1車線でカーブが続き、いつまでも続く長い長い上り坂。

速度は乗らず、ハンドルさばきに忙しく、もたもた走っていると、元気のいい後続車に追いつかれてしまう。

こっちは走りに余裕がない。車線は黄色。ぴったりとついた後ろから無言の圧がかかる。


小心者なのでどうしても気になってしまい、それが運転に出る。
我関せずや、鈍感キングの方がうらやましい。




そんなときに、やっとこさ道路が救いの手を差し出す。







「おそい車」 モロすぎる表現


救いの手を出してくれるんやったら、もうちょっと優しくしてくれませんかねぇ。
こっちは必死なんやから。



ともかく、ゆずりゾーンの言う名の事実上の待避所に車を滑り込ませる。
後続車がエンジン音高く追い抜いていく。

ほっと息を吐き、後ろから誰も来ないことを確認して本線に戻る…。



これが本来の使い方と思うんです。




ところが、大阪府北部の田舎国道のゆずりゾーンは、






緑色のトラックは譲っているのではありません。エンジンかけたまま停まっています。
運転席をチラ見すると、窓にカーテンが引かれ、運転手はしっかりオヤスミ中のようです。
この写真を撮ったのは9月後半というのに真夏日やったし、エアコンしっかり効かしてるんやろうなぁ。



ちょうどいい休憩スペースなんですね。
トラックの運転手さんって、路上で休憩できる場所をよく知ってますもんね。

僕はそういう場所を見つけるのも路上で休憩するのも苦手で、辛かったなぁ(遠い目)。




交通社会人になって長いですけど、ゆずりゾーンが文字通りに機能しているのはほとんど見かけません。
それどころか、片側1車線の高速のゆずりゾーンから追い越しかけてる奴ならよくいますけど(困)。
何のためにあるのかと思ってしまうわ。



この写真の場所は、「路上休憩ゾーン」に名称を変えた方がいいかもよ(笑)。