この区域まるごと原付基準+




住宅地など、道幅が狭めなのに交通量や歩行者などがよく行き交う道路に掲げられるようになった「ゾーン30」
登場当初に取り上げています(→コラム「この区域まるごと原付基準」)。


…に、「+」のついたものがあるのをご存じでしょうか。


「十」ではありません。「+」です。
フォントだと違うように見えますけど、紙に書いたら両方とも同じに見えてしまうな(笑)。




えーと、僕は何のネタで引っ張ってるんですかね(滝汗)。


プラス、です。

「ゾーン30」は、ある区域全域の制限速度を30km/hに定めるというものです。
最高速度が原付の法定速度と同じなので、コラムのタイトルをそう名付けました。



ですけど、表示だけだと説得力が弱いですよね。



そこで、実効性をより高めようというのが「ゾーン30プラス」です。





具体的にどういうことをするかというと、
区域内の制限速度を30km/hにした上、

横断歩道を盛り上がらせたり (→コラム「盛り上がる横断歩道」)
道路端にポールを立てて幅を狭めたりシケインにしたり (→コラム「その後の亀岡市」、「二次元シケイン」)
路面にトリックアートのペイントをしたり (→コラム「3D道路ペイント」)
移動式オービスを設置したり (→コラム「どこでも記念写真殺影」)

道路に様々な 仕掛け 工夫を組み合わせていくんですって。



この標識を撮影した滋賀県栗東市では、昨年度(2024(令和6)年)より実施されていまして。





ポールのせいですれ違いができなくなって車同士が譲り合いしたり、
人工的なデコボコのせいで車が跳ねたり、
そのうえにペイントで錯視を起こしたり、

めっちゃ走りにくいことになってます。



こんなことになったのは、重大な事故があったのか、地域の交通安全意識が高いのか…
ですが、栗東市の場合は後者かなと思います。直感的に。



しかし、これも過去の遺物になりそうです。
それについてはまたの機会に書くことにしましょう…(意味深)。