不在者投票




一応この国の住民である僕は、毎回権利の行使をしていますよ。
そう、選挙の投票です。
為政者たちにエラそうにケチつけたいので、それ相応のことはしてます〜。




と、いうわけで、このたび就任したばっかりのシン・首相が職権 濫用 衆議院を解散しやがりました。
いつも何かしらお題目をつけて衆議院を解散してますけど、理由なんてどうでもいいんです。
いっそのこと「解散院」に名称を変えたらいいのに(笑)。



急に決まった解散を入院中の病室で知り、投票日にまでに退院できなさそうと分かってオカンムリ。
投票のための一時外出は認められておらず、このままでは棄権になってしまう。

くっそ〜、有権者になってからこのかたすべての選挙に行ってるのに、ここで途切れてしまうのか…!
そんな権利の放棄の仕方って不公平やがな。



すると、病院事務より、すべての入院患者にむけて文書が配布されました。


(クリック/タップで拡大表示)



そう、不可抗力により投票所に行けない方は権利の放棄・棄権、ではなく、
不在者投票という別の方法で投票ができるのです。

こんな形の投票なんて初めてやわ〜。嬉しがりの僕は即投票の申し込みをしましたよ(笑)。
(※文書の真ん中あたりの「歩行が困難なこと」の次行のボカした部分は、病院の所在地が書かれています)



不在者投票の手続きは自分で行うと典型的なお役所仕事で面倒くさい(内容は省略)のですが、
そのへんはすべて病院側で行ってくれて楽チンです。


簡単に説明すると、選挙管理者(ここでは病院長)に不在者投票をしたい旨の書類を提出すると一括申請してくれ、
居住する地域の選挙管理委員会から投票用紙が病院に送られてきます。

後日、候補者の記載された選挙広報官報も病室に届き、候補者等の意見表明も読めます。




そして、病院が指定する不在者投票の日(※選挙当日の3日前でした)がやってきました。


病院内の一部屋が「投票所」となっていて、時間内に投票に向かいます。

この日の僕は、病状が悪化していて、患部の足が腫れあがって激痛に、熱も上がり気分も悪く…。
何でこんな時に…。それでも権利を行使したい一心で松葉杖をついてヨタヨタ歩いていきましたよ。



「投票所」には立会人として病院の事務員さんがおられ、自宅に郵送される投票券はもちろんありませんので、
投票者本人かどうかは、
入院患者の手首にもれなくつけられている名前入りの白いバンド
(orz) で確認。



パーテーションで仕切られた2畳ほどの投票スペースに入ると、椅子が用意されていて座れるようになっていました。
そしてテーブルには僕の名前が印字された3枚の封筒が。


それぞれ、衆議院小選挙区・衆議院比例代表・最高裁判所裁判官の国民審査のもの。


また、それぞれが二重封筒になっていて、内封筒に収められている投票用紙を取り出し、記入。
そして投票用紙を内封筒に入れ封をし、それを外封筒に入れて封をしたうえで自筆で住所氏名を記入。
僕の名前が印字してあるのに、更に自筆で書く。


権利の行使のためとはいえ、結構面倒くさいなぁ。


それらを事務員さんに手渡して終了。
その封筒を各選挙管理委員会に郵送などの作業も病院側で一括して行ってくれます。

これで僕は貴重な一票を投じることができました。




入院患者の平均年齢が高く選挙に熱心な年代が多いことを考えると、皆さん投票しているのやろうな〜と思ったのですが、
投票者が30名ほどしかいなかったんです。中規模の病院なのに。

病床数×平均利用率から勘案すると、投票率は20%余りか。

全国平均投票率の半分にも届いてない orz



院内だと移動困難だとか字が書き辛いとかでも配慮してくれるのに棄権するとは。
いや〜もったいない。その票を僕にちょうだいよ(笑)。




ま、カゴの鳥であっても投票できることはありがたかった。
また病院のお世話になってるときに選挙があったら不在者投票で貴重な一票を投じるよ!



(2024.12.8)