琵琶湖様に感謝しな!




京都市の水道は、水源の99%を琵琶湖に頼っています。


その水を運ぶ水路が琵琶湖疏水です。


近代土木工事としては初となる、ニホン人だけで作り上げ(それもほとんど手作業で!)、
1890(明治23)年に完成


これにより水力発電水運などが行われ、
明治維新による東京遷都で文字通り都落ちとなっていた京都が活力を取り戻したんです。



その後、1912(明治45)年に完成した第二疏水のおかげで京都市に上水道が引かれ、
京都市民は今も水に困らない生活を送れています。
先人たちに感謝です。




ところで、各地の水源の多くは川や地下水ですよね。

特に身近である川の水って誰のものですかね?誰のものでもないですよね。
ですが、誰かが勝手に川の水を独占すると下流は水が枯れてしまうので、
「水利権」を持つ自治体や事業者などが、決められた量だけ使うことができる仕組みになっています。
その取水に対しては無料です。



ところがです。京都市は琵琶湖の水そのものに対してカネ払ってます。
それを「琵琶湖疏水感謝金」と言いまして、毎年これだけを。




(c) NHK



もともとは旧河川法による水力発電の水利使用料として始まったのですが、
法的な義務がなくなった今でも、水源を守る滋賀県に対して京都市が寄付する形でずっと払い続けています。


10年ごとの契約更新のたびに「寄付金」の額を協議してるんですって。
で、互いに友好関係を続けていきたいと強調していますが、金額に関しては腹の探り合いをしてるようですわ。
ただでさえ京都市の水道料金は高いと言われてるんですよ。水源が豊富な割に o(`ω´*)o プンプン




…なんて書いてたら、滋賀県から「琵琶湖の水止めたろか」と言われて
京都市は再び都落ちするのでフェードアウトします。サイナラー  ピュー 三 (lll´Д`)


あ、今回の協議の結果、2025(令和7)年からの10年間の「寄付金」は、現状と同じ毎年2億3000万円に決まりました。



琵琶湖疏水については、京都市上下水道局のサイトが詳しいのでご覧くださいな。
https://www.city.kyoto.lg.jp/suido/page/0000007153.html




参考・引用:
NHK京都ニュース「京いちにち」 2025年1月29日放送
朝日新聞 2025年2月4日配信記事