税率ゼロ％



２０１７年の外車の新車販売台数が２０年ぶりに３０万台の大台に乗ったそうですわ。


ベスト１０はこんな風になっています↓

この１０ブランドだけで全体の９割を占めています。


しかしまぁ、ドイツ車ばっかりですね（笑）。



それにしても、外車って、同じようなグレードの国産車と比べるとお値段が張ると思いませんか？


たとえば、ベンツの小型セダン、Ｃ１８０でも４４０万円ですよ。
国産車ならクラウンが買えますやん。


ドイツ国内におけるベンツは、ニホンでいうトヨタのようなもので、タクシーでもベンツってほど大衆車なのに…。



値段が高いのには、理由が大きく３つ考えられます。


・右ハンドルに改造する必要がある

多くの国が右側通行で左ハンドルですので、ニホン向けに右ハンドルに改造しなくてはいけません。
その他、ニホンの規格に合うように各部の仕様の変更が行われます。ここにカネがかかる。
（→コラム「左ハンドル車に乗りたかったんです！」）



・最上位グレードしか輸入していない

いわゆる、手ごろな価格の大衆モデルをわざわざ手間暇かけて輸入すると思います？
国産車ではなく、外車に乗るんですから、貧相な装備のグレードなんて…、ねぇ。
そういうわけで、国内に入ってくる外車はフルオプション・フル装備の最上位グレードが基本です。
そりゃ値段が上がるわな。



・値段を高くしたほうが買ってくれる

要するに見栄ですね（笑）。購入者はボラれてるんですよ　( *´艸`)ｸｽｸｽ




ところで、物を輸出や輸入する際には、関税が課税される場合があります。
海外への買い物ツアーで、免税なのをいいことに買い物をしまくったら、
帰国時に税関で引っかかって関税を払わされた…なんてことも（僕の友人は払わされたことがあると憤慨してたな）。



アメリカのトランプ大統領が、
アメリカで日本車はよく売れてるのに、ニホンでアメ車が売れないのは輸入障壁があるとか
なんとかかんとかイチャモンつけて吠えてますが、


ニホンでは外車には輸入関税が一切かかりません。免税なんです。


世界的にみても輸入車への非課税（税率０％）は稀だそうです。
だから、外国からしたら、為替レートが安定すればニホンへの車の輸出はし易いはず。

なのにアメ車はニホンでは売れない。


そりゃ、「成功者の象徴」を具象化したような　やたらデカくて威圧的でオマケに燃費も悪い（※あくまでも個人の主観です）アメ車なんか
敬虔（けいけん）なニホン人に受け容れられるわけないやろ。


ＴＰＰどうのこうの以前に、円高で関税０％でも買ってもらえへん理由を考えてからモノ言わんかい。
このオタンコナスでスカポンタンでテケレッツのパー！！




（参考記事：毎日新聞　２０１８年１月１１日付夕刊）