対面通行の解決柵




このコラムは「 暫定 恒久2車線」とセットで読むと面白いと思います。


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全国各地に伸びる高速道路

本州を東西に貫く大動脈ともいうべき区間の高速はなどは、4車線(片側2車線)から6車線(片側3車線)へと車線を拡張し、
車の流れをスムーズにしています。

僕の住む身近なところでは、名神高速の瀬田東IC〜栗東IC間(滋賀県)とか、京都南IC〜吹田JCT間とか。




一方、地方の高速や自動車道では、暫定2車線(片側1車線)のままの所も少なくありません。

なぜ「暫定」とつけるかと言うと、高速などは4車線での設計が標準であり、
交通量の少ない区間では先に2車線で暫定的に開通させ、後から車線を増やす前提だからです。




本来 高速は、上下線が中央分離帯と呼ばれるガードレールや植栽等によって明確に分かれているのに、
暫定2車線の区間ではポールや縁石があるだけの対面通行なんですね。



↓こんな風に。



(2005年、米子道にて)


おかげで対向車線にはみ出し正面衝突事故が絶えず、危険な道路と化していたわけです。




そこで、暫定2車線の道路での正面衝突する事故を減らすため、
2017年4月より、上下線を分離しているラバーポールに代えてワイヤロープ式の柵に変更する工事を進めています。





これにより、設置された12路線23区間の計113.3kmにおける飛び出し事故は半年間で僅か1件になり、
死傷者もゼロという輝かしい成果を上げているそうです。





↑事故を防ぐ様子よりも、どうやればこういう事故り方が出来るのか教えて欲しいですよ。
まさかパンクしたわけではあるまい。居眠り運転かな?



ちなみに、県内の高速のほぼ全線(総延長106km)が暫定2車線の高速しかない徳島県は、
「2車線のまま安全が確保されれば、4車線化が遠のく」と懸念しているそうですわ。


追い越しも出来ないような高速なんて、最初っから造らなければいいのに(笑)。


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それはともかく、そんなワイヤーロープが僕のよく通る道でも設置されましたのでご紹介します!!!








どうです、この立派なワイヤーロープ!これなら車が突っ込んでも大丈夫!
夜間は上下線を分けてるのが見難くなるのを防ぐため、反射材もふんだんに使って夜間でも視認性抜群ですよ!




設置されているのは、滋賀県のR161、志賀バイパスです!!
高速でも自動車道でもありません!ただのバイパスです!!



駐停車禁止の道路なのに、なぜこんな写真が撮れたかって?
そりゃ渋滞していたからですよ!! カバンからスマホを取り出してピント合わせてゆっくり撮れましたわ!! orz

ワイヤーロープの意味あらへんやん orz



そして、志賀バイパスと接続している自動車専用道の湖西道路は、
相変わらず対面通行の中央にラバーポールが立っているだけの区間があり…。

いまだ正面衝突上等ですよ… orz





記事引用:京都新聞 2017年11月28日付夕刊