次世代免許証



技術革新。
戦後ニポンは工業先進国として、世界をリードしてきました。


外国で実用化された製品をより使いやすく改良したりするのはお手のもの。車などがそうかな。
大型の製品をコンパクト化するのはお家芸。カメラやウォークマンなどは典型ですね。
もちろん、すぐれた製品を新しく作り出すのも大得意。古くはVHSとか。


そういう風に日進月歩する工業製品の中で、現在開発スピードが最も早いといわれているもののひとつとして、携帯電話があります。

あれ、すごいですよ。

  パソコンの改良は行き過ぎの感もありましたが、性能的にようやくひと段落着いたかなぁという印象です。
  今のパソコンのスペックはヲタクやマニア以外の一般ピープルには贅沢すぎですからね。


K帯も、機能を詰め込みまくって何でもアリ状態になってますもんね。ニポン人の大好きな「多機能」ですよ。
バブル期のオーディオ・AV機器並にどーでもいい機能が満載。
普通の人には使いこなせない分、パソコンよりヲタク度が上かも。
それが発売開始後半年もすれば1円で投売りですからね。
開発者が「私たちの苦労の結晶がたった1円だなんて…」と草葉の陰で泣いてますよ。



そんなK帯も肝心の電話機能の発展も見逃せません。
アナログ方式の第1世代、デジタル方式の第2世代と来て、現在は高速データ通信の第3世代が主流ですね。
いずれは第4世代に移るそうですが…どういった内容か僕にはチンプンカンプンで…(涙)。



そういう工業だけが常日頃進歩しているわけではありません。
我らの大好きなバイクを操るのに必要な運転免許証も進歩しています。



今日(2007年1月4日)、運転免許証が次世代に突入しました。
今までのとは違う “第3世代の” 免許証です。



現在の免許証はカードサイズで携帯に便利ですが、
90年代中盤までに運転免許を取得された方ならご存知のとおり、
それまでの免許証はカードサイズではなく、もっと大きいA7サイズだったんです。
HP上ではこれを便宜上「第1世代」と呼びます。
父親が「第1世代」の免許証を持っていましたので、今のと比較してみました。デカい。
(注:父親の旧免許証は失効のため、公安委員会によって穴があけられています)



この大きさだと財布に入れづらく携帯に不便でした。僕もわざわざ免許証ケースに入れて別にしていたくらいです。
さらに、「第1世代」の免許証は大概写真写りが悪人ヅラ。僕だって例外ではありませんでした。

「免許発行時にわざと人相悪く写真を修整され、K察発表の容疑者の顔写真に使われる
と、まことしやかに言われたくらいです。
真偽のほどは謎ですが(笑)。



それが90年代後半に徐々にカードサイズの免許証に代わっていきました。これが「第2世代」です。
記載されている文字もくっきり読みやすくなり、顔写真も、より本人そっくりに写るように(笑)。
ただ、今度は写真の発色の鮮やかさに欠け、総じて青白い病人ヅラになってしまう結果に(笑)。
それも現在ではカメラの性能が上がったのか、写真もかなりリアルになりました。


出来ることなら、スピード写真みたいに何度も撮ってくれたり、撮り直ししてくれると◎なんやけど。
今の免許証の写真は気に入らんへんし(笑)。



そして、コラムの本題の「第3世代」が今日始まりました。
サイズやレイアウトは「第2世代」と同じですが、大きな変化が2ヶ所あります。



1つ目は、ICカード化です。



顔写真の左側、「運転免許証」の文字の左隣に5mm角のICチップが埋め込まれていて、
そこに免許証の情報を記録します。
内容は専用の機械でしか読み取れず、偽造を防止する役割を果たします。


そりゃそうです。
こんなに大事なものなのに、カラーコピーやスキャナーで読み込んで印刷し、厚紙を挟んでラミネート加工したら、
いくらでも偽造が出来るなんて問題でしょう。
それを直に人に見せたらニセモノとバレるような代物だったとしても、金融会社の無人契約機で身分証明として提示するくらいなら
見破れないでしょうしねぇ(多分)。



2つ目は、僕が前々から願っていた本籍地の記載が無いことです(ICチップには記録されるのが悔しいですが)。



HPのコラムで本籍地が意味のない住所であることは書きました。
住んだことすらない本籍地の記載のために差別をする心無い人もいますし。
僕は仕事上運転しているので免許証のコピーを毎月とられていますが、本籍地だけは紙で隠してコピーされます。



そういう進化した免許証ですが、全国一斉に始まるわけではなく、今日開始されたのは↓の5都県だけです。



東京都埼玉県・茨城県・兵庫県・島根県


↑なんや、この選ばれ方は?
普通、こーゆー次世代モノは都会からスタートするのが普通ではないのか?
なんで(※放禁)県や(※自粛)県が先に実施なのか??
京都府250万の民を代表して不快感をあらわにしてやるッ!がるるるるぅぅ〜〜〜(吠)


こーやって京都府以外の全国46都道府県民を敵に回して行くんやおれは…orz
おれの免許の有効期間はあと3年9ヶ月もあるし…IC化の道は遠すぎる〜 
○| ̄|_



ちなみに、2010(平成22)年7月17日をもって、全ての都道府県において次世代免許証が導入されるのに伴い、
その日以降に発行される運転免許証には、それまで空欄となっていた本籍地の項目自体がなくなります。

氏名欄がそれ以外の項目の欄から独立した形になり、裏面に臓器提供の意思表示欄が追加されます。




参考資料:
今日昼飯中に観たニュース番組(番組名不明(笑))
Mr.Bike (モーターマガジン社)2010年7月号